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菊地俊介の強烈ボレーで湘南ベルマーレがリーグ3勝目。「良い意味で想像の範囲を超えた喜びがあった。」

勝村大輔

2018/04/26 21:32

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菊地俊介の強烈ボレーで湘南ベルマーレがリーグ3勝目

J1 第10節 湘南vsG大阪 互いにダービー直後の両チームの対戦。二度のリードを守り切れず、4得点を挙げながらもスコアレスで終えた神奈川ダービー直後の湘南は、C大阪との大阪ダービーを制し、ようやく波に乗りつつある難敵G大阪をホームに迎えた。

湘南はセンターバックに坂 圭祐を起用、右に山根 視来、左に杉岡 大暉を配置。前節、途中出場で存在感を発揮した負傷明けの秋野 央樹を先発、石川俊輝、菊地俊介とタイプの異なるプレーヤー3人をボランチに据えた。注目は今シーズン初のツートップを採用、アレン・ステバノビッチとイ・ジョンヒョプが並んだ。

戦術についてのコメントは控えさせてもらうと前置きした曺監督だが、奇策に打って出た理由をウィークポイントの修正であると言葉を添えた。

試合は序盤から湘南ペースで進む。ディフェンスをハイラインに敷き、前線からの果敢なプレッシングでボール奪取。奪ったボールをダイレクトに小気味好く前線に運ぶ。

“湘南スタイル”は中盤を厚くすることで精度を高め、加えてツートップを採用したことでイ・ジョンヒョプが孤立することなく流動的に動き回り決定機を作り出す。

先制点が生まれたのは16分、左サイドで高橋諒が仕掛けゴール前にクロス。石川がスルーしフリーのアレンがシュートを放つも相手ディフェンスがブロック、こぼれ球にいち早く反応した菊地が左足一閃。強烈な弾道がゴールに突き刺り湘南が先制。

その後も積極的にシュートを放つ湘南がピッチを完全掌握。前半だけで5度の決定機を作り出しながらも結局、この日のゴールはこの1点に終わった。「やっぱり2点目を取らなきゃいけない」と試合後の曺監督。計16本のシュートを放ちながらも得点には至らないチームに奮起を促した。

それでも曺監督は前節、2度のリードを守り切れなかったチームに対し、自身のマネージメントを含め「子ども」だと評していたが、「少し大人になったなという印象があった、良い意味で想像の範囲を超えた喜びがあった。」と試合を振り返る。

「お互いに助け合い、ユニットでプレーしよう」ハーフタイムのコメントがこの試合を物語っているようでならない。孤立することなく互いの意図が連動する、口で言うのは簡単だが、迷いなく体現してみせるのが湘南の強みではないだろうか。7シーズン目を迎えた曺体制は試合を重ねるごとに成熟している。

「自分たちのいいところを出せるようになってきた。メンタル的にもよく戦ってくれた。チーム全体の総合力、努力が現れた結果。すごく穏やかな気分でいる。」と曺監督は会見を締めくくった。

本記事はライター勝村大輔氏のサイトからの転載記事となります。

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