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モウリーニョの“ナゾ采配”を教え子が回想「絶好調かと思ったらベンチに座ってたりする」

イッセイ

2018/03/22 11:40

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巧みなマネージメント術

2012年からの4年間をイングランドのチェルシーで過ごしたブラジル代表MFオスカルが、かつて共に働いた経験のあるジョゼ・モウリーニョ監督の人間性や采配について言及している。

現マンチェスター・ユナイテッド指揮官のモウリーニョは、2013年6月にスタンフォード・ブリッジの長として2度目の就任を果たすと、翌シーズンには圧巻の勝負強さを見せつけ、プレミアリーグを制覇。しかし、2015-16シーズンは複数の主力選手らとの確執が報じられるなど、チームのパフォーマンスが安定せず、シーズン途中の12月にクラブとの契約を解消するという憂き目にあっていた。

モウリーニョと所属選手との対立構造が浮き彫りとなるのはこれが初めてではなく、レアル・マドリード在籍当時もイケル・カシージャスやセルヒオ・ラモスら主力組との不仲が報じられており、良くも悪くもその強すぎるキャラクターが目立つ場面が多い。

だが、『ESPN Brazil』のインタビューに応じたオスカルの見解は異なる。彼はモウリーニョとの選手生活が決してラクなものではないと認めつつも、その人身掌握術には一定の評価を下している。

「たしかにジョゼ・モウリーニョと共に働くことは、ときに困難なものとなる。でも彼がそのような振る舞いをみせるのは選手に最大限の努力を求めるからなんだ。彼は選手にとって決して心地の良い監督ではないかもしれないが、実際は最高の指揮官さ。僕は彼と共にすごく幸せな時間をたくさん過ごしたよ。フットボールの世界において、僕を成長させてくれた男だし、信頼を寄せて、プレスの前では何度も称賛してくれた。彼との仕事は楽しかったね」

では、なぜモウリーニョは頻繁に選手との軋轢をもたらすのだろうか。オスカル曰く、ポルトガル人指揮官による采配には独特のメソッドがあったという。

「モウリーニョはいつも選手が幸せを感じながらプレイすることを求める。今日は絶対にプレイさせてもらえないだろう、と思っていたら試合に出られたり、逆に絶好調で上手くいっているかと思うとベンチに座っていたりする。彼は選手をしっかりと試合に集中させたがるし、ベストのフットボールを披露するよう望む。だからこうした方法を実行するのだと思うよ」

いずれにしても、プレミアリーグでは首位マンチェスター・シティに大差をつけられ、チャンピオンズリーグでも早期敗退となった今、モウリーニョはまさに崖っぷちの最中にある。シーズン終盤にこの“独自の采配術”によってチームに悪しきムードが蔓延しないことを願いたいところだ。

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