明治安田生命 J2 第28節 千葉0ー1湘南 フクダ電子アリーナ
これまで13戦、ホーム負けなしのジェフユナイテッド千葉が首位、湘南ベルマーレ迎えた一戦は、0ー1 ドラガン・ムルジャの移籍後初ゴールが決勝点となり湘南が首位を堅持、千葉は10位に後退した。
「得点を獲ったことよりも、あれだけのキャリアの選手が下を向かず、練習からチームのために頑張っていることがチームの力になっている。見ている人は、90分間出場して2点くらいとる選手が良い選手と思うかもしれないけど、良い選手だからこそベンチに置いて置くということもある。」チョウ・キジェ監督は、後半37分、投入からわずか4分で決勝点を叩き込んだベテランに賛辞を送った。
シュート数19対2と首位相手に終始圧倒した千葉ファン・エスナイデル監督は「我々がかけるプレスに耐えられるチームはない。選手はみな本当良い試合をした。そういった意味ではサッカーは不公平だし、残念でならない。」と悔しさを滲ませた。
ファン・エスナイデル監督が掲げるハイプレス・ハイラインは見事なまでにハマった。高い位置からの厳しいプレッシングで相手ボールを奪い、瞬時に攻撃へシフトする。素早い攻守の切り替えから千葉は何度も相手ゴールを脅かした。
決定機は試合早々に訪れた。前半4分、左サイドから右オープンスペースへ、清武功暉のパスに反応した船山貴之がフリーで右足を振り抜いたがわずかに枠を外す。千葉は、幾度となく訪れた決定機もGK秋元陽太の好守に阻まれた。
「うちが悪かったというより、ジェフさんが素直に良かった。脱帽という気持ち。ただ勝負はわからない。」チョウ・キジェ監督はこうつづける。
「0ー1になってからでは遅い、ワンポイントで空気が変わる試合だった。その中で見ている人が理解できないような仕掛けをした。」三度のシステム変更を行うなど、選手交代を含めて常に先手を打ったチョウ・キジェ監督の勝負勘が奏功した。劣勢を覆した湘南が価値ある3ポイントを手にした。
ライター勝村大輔氏のサイトでフォトギャラリーを掲載されております。