チャンピオンの共演、FIFAコンフェデレーションズカップ2017開幕!

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ワールドカップ ロシア大会まであと1年。

ハリルジャパンも苦しみながらアジア予選突破に王手をかけ、世界各地区のワールドカップ予選も日々激戦が繰り広げられている。
そんな中、本大会開催地であるロシアでは6月18日より興味深い大会が開催される。

いよいよ、FIFAコンフェデレーションズカップ(以下、コンフェデ)の開幕である。

ここ数年はスポーツ番組でも「コンフェデ」というキーワードがよく報道されるので、サッカーファンでなくともうっすらと聴いたことはあるかもしれない。
今回はコンフェデ開幕前に改めて大会の詳細を紹介したい。

各大陸の王者が集うプレワールドカップ

そもそもこの大会にはどんな国が出るんだという疑問から解決していく。
出場条件は過去大会の中で若干の差異があるが基本はシンプルである。

【出場資格】
①開催国 
②主にワールドカップの中間年に開催される各大陸選手権の王者
③招待国(上記1、2に該当しないFIFAワールドカップ上位国など)

これまでの開催を経て、コンフェデのコンセプトはプレワールドカップという定義がなされるようになった。
開催時期もワールドカップの前年に設定されており、必然的に開催地は翌年のワールドカップ本大会開催国となる。
今回ロシアが選ばれているのもそういった背景からである。

コンフェデの醍醐味は各大陸選手権の王者同士がぶつかるというシチュエーションである。
クリスティアーノ・ロナウド擁するヨーロッパ王者のポルトガル以外にも、前回ワールドカップ準優勝・アルゼンチンを倒した南米王者チリ。
日本とアジア予選で激闘を繰り広げているアジア王者オーストラリアと、今回の出場国も確かな実力を持った強豪国ぞろいである。

【2015〜2017 各大陸選手権王者】

 ①アジア代表:オーストラリア(AFCアジアカップ2015王者)
 ②南米代表:チリ(コパ・アメリカ2015王者)
 ③北中米カリブ海代表:メキシコ(2015 CONCACAFゴールドカップ王者)
 ④オセアニア代表:ニュージーランド(OFCネイションズカップ2016王者)
 ⑤ヨーロッパ代表:ポルトガル(UEFA欧州選手権2016王者)
 ⑥アフリカ代表:カメルーン(アフリカネイションズカップ2017王者)

ここにワールドカップのディフェンディングチャンピオンであるドイツを加えた8カ国で、コンフェデのトロフィーを争うことになる。

日本が世界王座に手をかけたコンフェデ

残念ながら今大会に我らがサムライブルーは出場しないが、過去にアジア王者として5回の出場経験があるのをご存知だろうか。

中でも特筆すべきは2001年の日韓大会。この大会で日本は、FIFA主催の国際大会(男子A代表)において初の決勝進出を果たすこととなる。
ちなみにこの記録、2017年現在も破られていない大きな金字塔なのだ。

惜しくも決勝では当時世界最強の戦力を誇ったフランスに敗れたが、翌年に日韓ワールドカップを控えていたトルシエジャパンはこの大会で確かな存在感を世界に示したのである。

2003年にはフランス戦で後世に語られるであろう華麗なフリーキックを中村俊輔が披露し、2005年にはロナウジーニョ、アドリアーノ、カカ、ロビーニョの”カルテット・マジコ”と称されたサッカー史に残る攻撃陣を擁するブラジル代表と互角に渡り合った。
記憶にも新しいザックジャパンが臨んだ2013年ブラジル大会は、ブラジル・イタリア・メキシコとこれでもかという強豪国との連戦が続きながらも世界を追い詰める闘いを見せた。

各国のコンフェデに向けた準備状況

今大会の優勝候補ポルトガルはクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリ-ド)を中心に安定のメンバー構成となっており、対抗馬であるチリもアレクシス・サンチェス(アーセナル)、アルトゥーロ・ビダル(バイエルン・ミュンヘン)などしっかりとエース級を招集している。
メキシコもブンデスリーガで安定した活躍をみせるチチャリートことハビエル・エルナンデス(レヴァークーゼン)を中心に侮れない存在である。

その一方、ドイツは今大会を新戦力の発掘と位置付けており常連メンバーをほぼすべて外している状況である。
シーズン終盤まで過密日程をこなした選手が多く、そのあたりをオフであるこのタイミングで休ませておく意向であろうか。
ノイアーやエジルといったワールドクラスのエース級がいなくともそれなりのメンバーが組めるあたりは非常に恐ろしい。

個人的には開催国であるロシアが気になっている。正直申し上げると開催国でありながらわかりやすい選手はいない。
この機会にどのような陣容でどういった戦術でくるチームなのかを見極めたいと考えている。

今回のコンフェデはどうやったら観れる?

日本代表が出ないなら地上波の放送は無いのではないか?
そんなサッカーフリークの声が聞こえてきそうが、そこはしっかりとNHKが網羅している。

いよいよ、ロシアワールドカップへ向けたラスト1年が幕を開ける。
最後にモスクワで黄金の賜杯を掲げて笑うのはたったひとつのチーム。
まずはコンフェデに注目である!

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