みなさんは世界最高のCFは誰だと思いますか?
メッシ、スアレス、ベンゼマ、アグエロ、ジエゴ・コスタ、イブラヒモビッチなどのすでにスタイルが確立して完成されている選手や、もしくはヴァーディ、ジルー、チチャリートといったまだまだ伸びしろがありそうな選手の名前も挙がりそうですが、ぼくなら「ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘン所属のレヴァンドフスキ選手」って答えます。
何故か?と問われれば、レヴァンドフスキほど相手チームの強さに関係なく、自身の決定力の高さを安定して得点に結びつけることができる稀有な選手はいないからです!
ロベルト・レヴァンドフスキ選手~プロフィール~
by リバプールブログ
ロベルト・レヴァンドフスキ選手
1988年8月21日
ポーランド出身
185cm/79㎏
利き足:右足
歴代所属クラブ:ズニチュ・プルシュクフ→レフ・ポズナン→ドルトムント→バイエルン・ミュンヘン
現在のところ、ドルトムント時代には通算で131試合に出場して74得点を記録しています。
バイエルンに移籍してからは、1年目の14‐15シーズンにリーグ戦で31試合17得点を挙げていて、15‐16シーズンつまり今シーズンは、リーグ戦の26試合に出場して25得点を挙げて得点ランキングの首位にいます!なんと試合に出ている回数と得点数がほぼ同じ!!なのです!これって信じられないぐらいすごくないですか!?
もはや革命!!9分間で5ゴールを達成して4つのギネス記録に同時に認定される
15-16シーズンのブンデスリーガ第6節のヴォルフスブルク戦で、レヴァンドフスキはとてつもない大記録を達成します!
このゴールショーの面白さは、どんどんシュートのレベルが上がっていくところにあります♪
1点目は51分に、ミュラーからのこぼれ球を押し込み、2点目はそのわずか1分後のチャントとコールが鳴り止まると同時に、味方からのパスを受けるとそのままターンしてミドルシュートでゴールします。ここまででもかなりすごいのですが、ここからどんどん難易度が上がります。
3点目は55分、相手DFを引き付けたミュラーが、右のゲッツェに流すと、左にいるレヴァンドフスキに折り返してそのままシュート。しかし、最初はポストに跳ね返されてしまいます。が、2回目を打つとキーパーとDFに当たり、こぼれたところを3回目の浮き球でゴールに入れます。粘り強いですねぇ~!曲芸のようなしなやかなプレーからは体の柔らかさが容易に想像できます。
なんと!ここまでで3分22秒でハットトリックを達成しました。これは1991年にデュイスブルクでプレーしていたドイツ人FWミヒャエル・トニエス氏がマークした6分間を抜いてブンデスリーガ史上最速のハットトリックとなったのです。さらに止まらないレヴァンドフスキは、わずか2分後の57分、左サイドを突破したコスタのクロスボールに後ろから飛び出して合わせて、4点目を記録。そして最後は60分、右サイドのゲッツェからのアーリークロスに、豪快なジャンピングボレーでゴールに突き刺しゴールショーを締めくくると、1点目から8分59秒で5得点をマークし、こちらもリーグ史上最速記録となりました。
すごいですよね。5点目を決めたときの、ペップ監督のこの恋に落ちた乙女のような表情を見てください!
by 塩韓スポーツ
この大記録でギネスワールドレコーズから賞状を4枚ももらっています。
Das sind die 4 Rekord-Urkunden! @lewy_official #GuinessWorldRecords pic.twitter.com/RFkMWSfMki
— BILD FC Bayern (@BILD_Bayern) 2015年11月30日
・ブンデスリーガの1試合における最速ハットトリック
・ブンデスリーガの1試合における最速4ゴール
・ブンデスリーガの1試合における最速5ゴール
・ブンデスリーガの1試合における途中出場の選手としての最多ゴール数
という4つの記録というわけです。
意外と忘れられがちですが、レヴァンドフスキは先発出場ではなくティアゴ・アルカンタラとの交代で後半から出場しており、途中出場の選手としての5ゴールも新記録であったのです。
強豪チーム相手でも強さを発揮できる本物の実力者
by Wikipedia
その実力がまぐれではないということを証明すると、レヴァンドフスキは古巣のドルトムント時代にも、2012年のDFBポカール決勝でもバイエルン・ミュンヘンに対しハットトリックを達成したり、CL2012-13準決勝でもレアル・マドリード相手に4得点を挙げているのです!
なぜこんなに決定力があるかというと、いくつか特徴があります。
①体幹の強さと前線でボールを収められるキープ力。
競り合いに負けず相手とのボディーコンタクトにもびくともしません。味方チームは彼に預ければ、攻め上がりの時間も確実に確保できます。さらに体が柔らかいのでどんな体勢からでも正確にシュートを放つこともできます。
②足元の技術と味方との連動性の上手さ
足元が非常に器用でテクニックに優れ、パス交換もなんのその。自らドリブルで敵を交わして行くこともできますし、ラストパスの出し手にもなれます。
③シュートレンジが広い
CFでミドルレンジからのシュートも得意とする選手は多くありません。ペナルティボックスの中であろうと外であろうと、どこからでもゴールを狙えるシュートレンジと威力を持っているのは大きな武器です。
④空中戦の強さ
前線での競り合いしかり、CKやクロスボールで競り負けない強さとヘディングの上手さを持ち合わせています。
⑤最終ラインの駆け引きと裏抜けのスピード
体格がいいのですが、かなりスピードもあります。アタッキングサードにおける飛び出しの速さは特筆すべきものであります。
⑥献身的な守備と豊富な運動量
ドルトムントで鍛え上げられた前線からの積極的なプレス・守備は素晴らしいの一言です。その豊富な運動量は試合の最後まで衰えず、決して守備をさぼりません。ここまでの選手でこれだけの献身性を身につけているのは最高峰のCF陣の中でも彼だけです。
つまり現代のCFとしての資質をすべて兼ね備えているのです。一言で表すと万能型FWというところでしょうか?あえて似ている選手を出すならベンゼマなどが近いかもしれませんね。個人的な評価としてはレヴァンドフスキのほうがキープ力などは高いし、シュートヴァリエーションも多いとは思いますけれどもね。
さて、ブンデスリーガの得点王は恐らくここままのペースでいけば、レヴァンドフスキかオーバメヤンが獲得するでしょう!リーグもそろそろ終盤戦ですが、まだまだゴールラッシュを生みそうなレヴァンドフスキ選手の活躍に注目したいですね♪