長いJリーグ34試合を戦い終えた11月。このときはまだ翌月がこんなにもタイトなスケジュールになるとは誰も想定してなかったでしょう。過酷な日程を戦い抜いた王者サンフレッチェ広島の12月を振り返ります。
試合以外でも過密日程
by サッカー情報
クラブワールドカップを後も忙しい日々は続きます。次の試合は1週間後の26日でしたが、21日には都内でJリーグアウォーズに全員が参加、23日は市内で優勝パレードが開催されて天皇杯の準々決勝に向けては調整不足が心配されました。案の定、FC東京に先制点を許す苦しい展開。その後は得点の気配もなく試合は進みました。それでも今季覚醒した若武者が退屈なゲームを動かします。浅野が85分に同点に追いつく一撃を放ち、延長では勝ち越し弾を叩き込んで勝利に大きく貢献。ガンバの待つ準決勝に1人で導きました。
力尽きた最終戦
by Jleague.jp
迎えた3日後の大阪決戦。苦しみながらも勝ち抜いてきたサンフレッチェのシーズンはここで幕を下ろすことになりました。開始早々の失点に始まり、持ち味の粘り強い守備もそこそこに3点を失い完敗。幾多の手を使って勝ち上がってきましたが、センターラインの替えが効きませんでした。ドウグラスの不在、森崎和幸もベンチスタート、攻守の要の千葉、青山は12月全試合フル出場して満身創痍で、厳しい戦いを続けて来たからこそ課題が表れました。森保監督は「選手は今できることをすべて出し切ってくれた」と言いながらも「チームとして力を付けていかないといけない」悔しさをにじませました。
来季に向けて…
by SOCCER KING
12月に8試合を戦ったサンフレッチェ。この冬彼らが得た経験はとてつもなく大きい。「来年に向けてこの負けた悔しさは持っておかないといけない。今シーズンは選手を変えても結果を出していけた。この12月も特にクラブワールドカップからは毎試合、選手を多く入れ替えながら戦って結果を出してきた。今日の試合までたどり着いてくれた選手を誇りに思いたい」と森保監督はシーズンを振り返りました。「来年はこの結果を自信にするとともに、さらに勝つためのクオリティーを上げていかないといけない」と先を見据えています。