エースストライカーの残留を願うアーセナルの指揮官が粋な助言をして話題になっている。英紙『The Telegraph』などが伝えている。
Mikel Arteta tells Pierre-Emerick Aubameyang that Arsenal can give him more experience of lifting trophies @SamJDean #AFC https://t.co/O3r8odvnJN
— Telegraph Football (@TeleFootball) August 1, 2020
アーセナルは今月1日に行われたFAカップ決勝でチェルシーに勝利し、同大会最多となる通算14度目の優勝を果たした。アーセナルは史上初の無観客となったFAカップ決勝で、前半5分に先制を許しながらも、キャプテンのFWピエール=エメリク・オーバメヤンの2得点で逆転優勝を果たした。
今季プレミアリーグでは最近15年間で最低となる8位に終わっていただけに嬉しい戴冠となった。この優勝によりアーセナルは来季のヨーロッパリーグ出場権も獲得。昨年12月からチームを率いるミケル・アルテタ監督は、就任1年目を有終の美で飾った。
しかし、試合後にはちょっとしたハプニングもあった。新型コロナウイルス対策のため、トロフィー授与は手渡しではなく、台座の上に置かれたトロフィーを主将オーバメヤンが自ら持ち上げるというもの。
トロフィーを手にしたオーバメヤンは、そのままチームメイトの元へ歩いていき、そこで天高く持ち上げようとした。しかし、高く掲げる前に、トロフィーを地面に落としてしまったのだ。これには本人だけでなくチームメイトも頭を抱えたが、終始笑顔で3年ぶりのFAカップ制覇を喜んだ。
そんなオーバメヤンだが、クラブとの契約が残り1年のため去就が騒がれている。残留を願うアルテタ監督は、トロフィーを落とした同選手について「ああいうことはたまに起きるものさ。彼はトロフィーの経験を積む必要があるね。我々がその経験を与えてあげるよ!」と試合後の会見で笑いを誘った。
アフリカ人選手がFAカップ決勝で試合開始からキャプテンを務めるのは史上初。歴史に名を刻んだオーバメヤンは、準決勝のマンチェスター・C戦(2-0)でも2得点してチームを勝利に導いていた。アルテタ監督も「大一番では大物選手が大仕事をやってのけるもの。彼は準決勝に続いて決勝でもやってのけた」と大絶賛。
「マン・オブ・ザ・マッチはこれだ」
さらに指揮官は「彼は私の気持ちを分かっている」と同選手の去就についても言及。「私は彼を中心としたチームを作りたいんだ。彼本人も残留を願っているはずだ。あとは契約をまとめるだけだと思う。こういう優勝をすることで、彼はチームが正しい方向に進んでいると気付くはずだ。彼はクラブのみんなから愛されている。このまま一緒に歩めることを願っている。」
そんなチームの“和”を象徴するように、オーバメヤンは試合後の控え室でチームメイトからある動物の画像を渡された。「マン・オブ・ザ・マッチはこれだ」と言って、容姿が似ている“ヤギ”の写真を渡されたのだ。これには本人も大爆笑。写真を頭の上に掲げて記念撮影した。
This Kids are Crazy 😆😂😂😂❤️❤️❤️ https://t.co/fFKVhp0CEz
— Aubameyang P-E (@Aubameyang7) August 1, 2020
さらにオーバメヤンは、ツイッターに「俺の監督!」と書き込んでアルテタ監督とのツーショット写真も投稿。その笑顔を見ると、これからもアーセナルでプレーしてくれそうだが、果たして……?
My manager !!!!! https://t.co/uMpL68BWnl
— Aubameyang P-E (@Aubameyang7) August 1, 2020