2012年1月、ストライカーのロマン バルナーはライプツィヒに移籍した最初のザルツブルクの選手となった。
当時はオーストリア王者からドイツの4部リーグのチームへの都落ちだと見られていた。
以降、8年以上の歳月を経て、18人の選手がザルツブルクからライプツィヒに移籍している(計19人)。直近では、ファン ヒチャンだ。
だが、フリーで獲得したバルナーとは対照的に、ファン ヒチャンはもはやタダではない(900万ユーロ+ボーナス)。
ベルナルドやウパメカノ、ライマーといった選手のために、ライプツィヒは(ザルツブルクの選手獲得に)多くの資金を投入してきた。
今夏のファン ヒチャンも含め、(ザルツブルクへの投資は)総額で1億ユーロを超えている。
最大のヒットはナビ ケイタ(現リヴァプール/3000万ユーロの利益)だ。
ヴォルフやハイダラなど、すべての選手がフィットしたわけではないが、ザルツブルクからの選手獲得でライプツィヒほど恩恵を受けたクラブは他にない。
その理由は、ザルツブルクがスカウトと人材育成の面で優れた仕事をしているからだ。
そして、マルセル ザービッツァのケースのように、ザルツブルクはライプツィヒへ移籍するための準備クラブでもある。
2014年夏、ラピドウィーンに所属していたザービッツァはライプツィヒに移籍することを望まなかったため、ライプツィヒは獲得後すぐにザルツブルクにレンタルに出した。
そしてザルツブルクで1年間プレーさせ慣れさせた後、2015年夏にザービッツァはライプツィヒに加入している。
ベルギー人MFのマッシモ ブルーノも同様のケースだ。アンデルレヒトから獲得後すぐにザルツブルクにレンタルに出され、1年後にライプツィヒに加入している。
ちなみに、1億ユーロ強という金額は、ライプツィヒにとってはまだお買い得な金額だ。
ライプツィヒは常にUEFAのファイナンシャル・フェアプレー制度の条件を満たしてきた。
2012年~2018年までザルツブルクでアカデミーマネージャーを務めたエルンスト タナー氏は、『スカイオーストリア』に対して次のように語っている。
「ザルツブルクがなければ、ライプツィヒは現在のような形で存在していなかっただろう。多くのザルツブルクの選手を比較的安い移籍金で獲得できていなければ、ライプツィヒはファイナンシャル・フェアプレーを遵守することはできなかっただろう」
100-Mio.Schallmauer geknackt – So machen die RB-Ösis die RB-Ossis stark https://t.co/Jsxp2qJaxf #Sport #News
— BILD Sport (@BILD_Sport) July 9, 2020