レアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(19歳)が覚醒を遂げたのは、ジネディーヌ・ジダン監督による“マンツーマン指導”があったからだという。スペイン紙『アス』が報じている。
⚽ Zizou empezó aconsejando en los entrenamientos al brasileño
✅Que un día le pidió ayuda individualizadahttps://t.co/gvqCZD2fwL— AS Colombia 🏠 (@AS_Colombia) June 27, 2020
ラ・リーガ再開後、ヴィニシウスは21日のレアル・ソシエダ戦で得意のドリブルからPKを誘発すると、24日のマジョルカ戦では相手GKの頭上を越す華麗なループシュートを決めてみせた。
前半戦では招集メンバーからも外れ、放出候補にまで挙げられていたヴィニシウスはなぜ、中断明けからこれほど好調なのか。その理由について、『アス』はジダン監督による“マンツーマン指導”を挙げている。
ヴィニシウスは昨年3月、ジダン第2次政権がスタートする直前に負傷。シーズンを棒に振ることになったが、復帰した彼に注目したのがフランス人指揮官だったという。
ジダン監督はヴィニシウスが大きなポテンシャルを持った選手である一方、改善の余地がまだまだあると認識。中でもフィニッシュワークについては本人も認める改善ポイントだった。
そして迎えた今シーズン、ヴィニシウスはチームメイトからジダン監督の指導力の素晴らしさを耳にすると、本人にマンツーマン指導を願い出たという。ジダン監督もこれには驚いたというが、ヴィニシウスのやる気を買って承諾。試合のスケジュール次第とはいえ、それからは週に数回、全体練習後に個人レッスンが行われるようになったそうだ。
さらにヴィニシウスは帰宅後も自分のプレー映像を見返して、シュートシーンでの体の向きやボールの捉え方を分析。決定力不足という課題に真摯に向き合い、日々努力を続けてきたことが今の好パフォーマンスにつながっているという。
『マルカ』が最近行ったアンケートでも、前線の3トップには「アザール、ベンゼマ、ヴィニシウス」を並べて欲しいという声が8割近くを占めている。“2年目のジンクス”を乗り越えつつある背番号25は、優勝へ突き進むレアルにとって不可欠な選手になろうとしている。