マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス(25歳)は、宿敵シティの選手に憧れていたようだ。英紙『Manchester Evening News』などが伝えている。
今年1月に8000万ユーロ(約95億円)でスポルティングから加入したブルーノ・フェルナンデスは、すぐさまレギュラーに定着すると、今ではチームに欠かせない司令塔となっている。そんな世界的MFが子供の頃に憧れていたのは、同胞のクリスティアーノ・ロナウドではなく、なんと元アイルランド代表のスティーヴン・アイルランド(33歳)だというのだ。
Who can blame him? 😂 #mcfc https://t.co/q9SHq1XDMj
— Manchester City News (@ManCityMEN) June 24, 2020
アイルランドは、2005~2010年までマンチェスターCで150試合以上に出場したシティの生え抜き選手。ユナイテッドからすれば宿敵のOBということになる。もちろん、ポルトガルで生まれ育ったブルーノ・フェルナンデスからすれば、マンチェスター勢のライバル関係などお構いなしだろう。しかし、数多いる選手の中からアイルランドを選ぶだろうか?
にわかに信じがたい話だが、ブルーノ・フェルナンデス本人からそう言われたと、スポーツ情報サイト『The Athletic』のインタビューでアイルランドが証言しているのだ。
というのも、現在アイルランドとブルーノ・フェルナンデスは3軒隣のご近所さん。コロナ禍のロックダウン中には、一緒に自主練習もしたという。「彼に言われたのさ」とアイルランド。「子供の頃に私のポスターを飾っていたとね。『フットボールマネージャー(クラブ育成ゲーム)』では必ず私を獲得していたそうだ。それを聞いて私は『俺のポスターを?』と驚いたよ。変な感じだよね。」
確かに、思い返せば全盛期のアイルランドは、瞬時の判断でクリエイティブなパスやシュートを繰り出す司令塔タイプ。今のブルーノ・フェルナンデスに似ているようにも思う。
そして、そんなアイルランドを評価していたのはブルーノ・フェルナンデスだけではないという。ユナイテッドの偉大な指揮官も、同選手を高く買っていたそうだ。
「ユナイテッドのOBと話をすると、いつも言われるのさ」とアイルランドは説明する。「ファーガソン監督はシティ戦になると『アイルランドをマンマークしろ』や『アイルランドを止めろ』と私の話しかしなかったそうなんだ。確かにダレン・フレッチャーに付きまとわれたことがあるしね。」
そのアイルランドは、2018年にボルトンを退団したあと、2年以上もピッチから遠ざかっている。しかし、まだ正式には引退を発表しておらず、「肉体的にはまだ27、28歳くらいの気分だ」と現役復帰を目指しているという!