16年ぶりのプレミアリーグ復帰を目指すイングランド2部のリーズが、再開後初のホームゲームを前にして変な形で注目を集めてしまった。英紙『Daily Mirror』などが伝えている。
現在2部で自動昇格圏の2位につけるリーズは、他の多くのクラブがやっているように、サポーターの写真を張り付けた等身大パネルを本拠地エランドロードのスタンドに設置。27日に行われる3位フルアムとの大一番に向けて準備を進めていた。
コロナ禍の影響で今季の残り試合は全て無観客での開催となる。そのためクラブは、スタンド観戦できないファンのために25ポンド(約3500円)で写真を張り付けるサービスを行っていたのだ。しかし、その並べられたパネルの中に“あのテロリスト”が混ざっていたのだから大変な騒ぎに。
そのテロリストとは、国際テロ組織「アルカイダ」創設者で、2011年にアメリカ軍によって殺害されたオサマ・ビンラディンのことである。冗談のつもりだったのか、誰かが彼の写真を使ってパネルを申し込んでいたのである。
Leeds remove cardboard Osama Bin Laden from stand after fans spot 'offensive' cut-out https://t.co/ma91re9Ykb pic.twitter.com/czf3GUsvTS
— Mirror Football (@MirrorFootball) June 24, 2020
これはすぐにSNSで話題となり、自分の写真がテロリストの隣に置かれたファンは「マジかよ、ビンラディンの隣だぜ。なんてこった!」と驚きと怒りをツイッターに書き込んだという。
さらに著名人も今回の騒動について言及。チェルシーファンで知られるコメディアンのデイヴィッド・バディールは「何が驚きかって、リーズの職員は“置物ファン”が白人だけでは問題だと配慮するだけの教養がありながら、ビンラディンが誰かという教養はなかったことだ」と皮肉を綴った。
クラブ側は問題のパネルを撤去し「今後は不快な写真が設置されないようにチェックします」と表明したそうだが、今回の一件を受け、他のクラブも慌てて等身大パネルを再チェックしたはずだ。
ちなみにビンラディンは熱狂的なアーセナルファンだったという説があるが、実際のところはどうだったのだろうか。