欧州5大リーグで、生え抜きの選手、いわゆる“ホームグロウン”が最も多いチームはどこなのか。英紙『Daily Mirror』によると、それはイングランドのマンチェスター・ユナイテッドだという。
6月17日に再開するプレミアリーグで現在5位につけるユナイテッドは、2018年12月にクラブOBのオーレ・グンナー・スールシャールが監督に就任して以降、それまで以上に若手を起用してきた。その結果、ファーストチームのメンバーのうち「40.7%」が下部組織出身の“ホームグロウン”となっている。この40.7%という数字は、“純血主義”を貫くバスクのアスレティック・ビルバオを抑えて堂々の1位だという。
Man Utd top homegrown player list in Europe as Ole Gunnar Solskjaer shows faith in youth | @sbates_people https://t.co/eOX5b2qvHT pic.twitter.com/3mgO8QmULR
— Mirror Football (@MirrorFootball) June 13, 2020
ちなみに、2位はそのビルバオで37.5%。続いてセルタ(33.3%)、マインツ(33.3%)、ヘルタ・ベルリン(31.3%)がトップ5を占めている。イングランド勢では、今季からフランク・ランパード体制となって一気に若返りを図ったチェルシーが29.6%で7位にランクイン。その次にアーセナルが25.9%で12位に入っている。
確かにユナイテッドの「40.7%」は驚異的だが、ファンからするとさほど驚きでもないはず。というのも今季のユナイテッドは、FWマーカス・ラッシュフォードやMFジェシー・リンガード、MFスコット・マクトミネイといった自前の主力に加え、FWメイソン・グリーンウッド(18歳)やDFブランドン・ウィリアムズ(19歳)のような若手の台頭も著しい。昨年11月のブライトン戦では、平均23歳350日という今季プレミアで最年少スタメンを組んでいた。
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そもそもユナイテッドには“ホームグロウン”を大事にする伝統がある。デイヴィッド・ベッカムやネヴィル兄弟たちの“華の92年組”、1950年代の“バズビー・ベイブズ”など、何度も自前選手で頂点を極めてきた。
それどころかユナイテッドは、1937年から常に試合スカッドに自前選手が入っているのだ。昨年12月のエヴァートン戦では、実に4000試合連続でアカデミー出身者がメンバー表に名を連ねていた!
80年以上も続くユナイテッドの誇らしい伝統は、純血主義をも超えるのだ。