レアル・マドリードのルーカス バスケスは2回のジダン政権下において、指揮官にとって重要な選手であり、試合の後半やローテーション時のバックアッパーとして理想的な役割を果たしてきた。
しかし、彼のステータスはここ2シーズンで大きく低下しており、今夏の放出候補となっている。
1月にアルバロ オドリオソラがバイエルンにレンタル移籍して以降、レアル・マドリードの右サイドバックはダニ カルバハルが独占している。
カルバハルが不在の場合は、センターバックが本職のナチョとエデル ミリトンが代役を務めてきたが、ナチョが筋肉を負傷したことによりジダン監督にとってはミリトンが唯一の代替オプションとなっている。
ブラジル代表で右サイドバックを務めた経験があるミリトンは、カルバハルが体調不良により欠場となったため、中断前最後の試合となった3月のベティス戦で右サイドバックとして先発。しかし、ベティス相手に苦戦を強いられ、チームも1-2で敗れている。
カルバハルが欠場することは滅多にないが、今後の過密日程を考慮すると、カルバハルを休ませなければならないこともあるかもしれない。
また現在カルバハルは累積警告が8枚となっており、出場停止まであと2枚となっている。
13/14シーズン以降、カルバハルは6試合以上にわたってイエローカードをもらわずにプレーしたことがない。
🚪 La otra puerta que se le abre a @LucasVazquez91 en el @realmadrid https://t.co/7tOhlg0Xi6 por @miguelangelara
— MARCA (@marca) June 10, 2020
そこでレアル・マドリードにとって解決策となるのが、ルーカス バスケスの右サイドバック起用だ。
2015年12月のヘタフェ戦で、ルーカス バスケスはラファエル ベニテス監督によって初めて右サイドバックとして起用された。
ジダン監督も前回政権時の2018年5月、チャンピオンズリーグ準決勝のバイエルン戦で右サイドバックでフル出場させた経験がある。
昨季のフレン ロペテギ監督も選手自身の多才さを生かし、右サイドバックとして起用している。
ルーカス バスケスにとっては新たなチャンスが巡ってきた形であり、ここに活路を見出したいところだ。