Paul Pogba has been directly involved in five of Man Utd’s last eight away goals in the #PL (2 goals, 3 assists)#WOLMUN pic.twitter.com/oN0JA7GYVA
— Premier League (@premierleague) 2019年4月2日
50%。これが来シーズンのチャンピオンズリーグに出場できる確率である。
既にマンチェスターシティとリヴァプールには大差をつけられ、プレミアリーグに与えられたチャンピオンズリーグ出場権の2枠分は事実上確定している。
(※上記は4/4終了時点のリーグテーブル)
残りの2枠を巡り、勝ち点3差でトッテナム、アーセナル、チェルシー、マンチェスターユナイテッドが近年稀に見る戦いを見せている。
過去数年これほどにチャンピオンズリーグ争いが激化することはなかった。ファーガソン勇退意向のユナイテッド低迷、度重なるアウェイ連敗とチーム分裂によるヴェンゲル体制の終焉などでこの時期にはある程度明暗が分かれていたが今シーズンは違う。最後まで見ごたえのある展開に私も久々に胸を踊らせている。
さて残り6試合(アーセナルは7試合)。今シーズン最後の試練が立ちはだかる彼らにとってこの1ヶ月半がどういった期間になるのであろうか。今シーズンのデータと今後の日程を基に個人的な考察を行った。
マンチェスターユナイテッド(現在6位)
【有利な点】スールシャール監督就任正式発表によるチームのモチベーション向上
This is the first time since the 1995/96 season (Scholes, Cole, Giggs & Cantona) that @ManUtd have had 4 players score 10+ goals in a single #PL campaign (Martial, Rashford, Lukaku & Pogba) pic.twitter.com/pVHVnv21XH
— Premier League (@premierleague) 2019年3月31日
モウリーニョの影はスールシャール氏の正式監督就任によって消滅した。暫定監督就任してからユナイテッドはリーグ戦12戦負けなしとV字回復を遂げ、更には土壇場のゴールで試合を決めるいい意味で諦めの悪いチームへと変貌を遂げた。
特にポグバとルカクのパフォーマンス向上がチーム躍進の原動力となっている。ポグバはモウリーニョ体制時よりも少し前へ攻撃的になっている(ユヴェントス時代に似た働きをしている)印象だ。はたまた前線中央のみでボールを受けがちだったルカクも右サイドに流れる動きを指示したスールシャール監督によって自信が漲っている。
【気になる点】マンチェスターダービー、チェルシー戦を残している
とはいえ油断はできない。4/3のウルヴス戦では手痛い敗北を喫し6位に後退してしまった。次節以降は落としてはならないことはチーム全体が理解していることだろう。しかし、ウェストハム戦の次はエヴァートン(A)、マンチェスターシティ(H)、チェルシー(H)とユナイテッドにとっての大一番を迎えることになる。更にはバルセロナとのチャンピオンズリーグ準々決勝も残っており、いずれも手を抜くことはできない。連戦の中でターンオーバーを駆使して乗り越えることができるだろうか。
チェルシー(現在5位)
【有利な点】アザールの好調ぶり
3/10ウルヴス戦、後半アディショナルタイム。
アザールお見事!これはワールドクラスの一撃!#チェルシー #ウルヴス #プレミアリーグ pic.twitter.com/3azvi9SFJx
— Footidiota (@footidiota) 2019年3月10日
左CKからボールを受け取ったアザールが放ったシュートは混戦入り乱れた選手たちをごぼう抜きにしてゴール右隅に吸い込まれた。アザールが魅せた一撃で難敵ウルヴスから勝ち点1を取ることができた。このように出場したら必ずゴールに絡むアザールの存在がチームを前進させている。実際4/4のブライトン戦でも1G1Aを記録し3-0で快勝しチームの雰囲気は良い。
【気になる点①】リヴァプール戦、ユナイテッド戦、ワトフォード戦を残している
しかしアザールでも太刀打ちできるチームはそれほど残っていない。チェルシーの今シーズンの結果は4/15のアンフィールドの90分ですべて決まると言ってもいいだろう。リヴァプールもシティとの譲れないタイトルレースがあるためチェルシーさえも容赦なく勝ちに来ることは容易に想像できる。また順位次第では4/29のマンチェスターユナイテッドとの直接対決も重要な試合になるだろう。チェルシーは他のライバルに比べて難しい試合が待ち受けている。
【気になる点②】拭えない勤続疲労
チェルシーがリーグ戦で消化した試合数は32試合。チェルシーの選手で30試合以上出場した選手は上記の7名。スタメンの半分以上が30試合以上に出場していることになる。今シーズンはロシアW杯の影響もあり本来もパフォーマンスに向けてコンディション調整がより丁寧に行われなければならない中で、サッリ監督はそのW杯のパフォーマンスをそのまま今シーズンにぶつけてきた。シーズン序盤こそ順調なスタートをしたものの今年に入ると中々勝ちきれなくなってきている。こうした勤続疲労が露見し始めていることがこの後の試合にどう影響してくるのだろうか。
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