by reysol
3月24日、日本がUAEを撃破した翌日海外からもう1つのニュースが飛び込んできました。ドイツ2部シュツットガルトに所属する元日本代表MF、細貝 萌(ほそがい はじめ)選手の柏レイソルへの移籍です。
今回の移籍に至った経緯や、シュツットガルト側との交渉はどのように進んだのでしょうか。
恩師の辞任によりベンチを暖める日々
2010年12月に浦和レッズからドイツへと渡った細貝選手。
アウクスブルクでルフカイ監督の信頼を勝ち取ると、翌シーズンは守備的MFとしてチームの1部残留に大きく貢献します。
その後ヘルタ・ベルリンでもルフカイ監督の元でプレー。2015年にはレンタルでトルコリーグへ移籍しますが、今シーズン2部シュツットガルトにてルフカイ監督と3度目のタッグを組むことに。
開幕戦Wボランチの一角としてフル出場、チームを勝利に導く活躍を見せますが2戦目で負傷しチームを離脱。さらにルフカイ監督がクラブとの衝突により突然の辞任を発表。恩師を失った細貝選手は怪我が治った後もベンチを暖める日々が続き、ついには3試合連続ベンチ外という状況に陥りました。
ハジメは素晴らしいプロフェッショナル
BREAKING NEWS: Hajimo #Hosogai will depart #VfB with immediate effect & return to his home country, joining Kashiwa Reysol! さようなら& 頑張って! 🖐🏻 pic.twitter.com/9NiYmZ0R4j
— VfB Stuttgart_int (@VfB_int) 2017年3月24日
シュツットガルトのスポーツ・ディレクター、ヤン・シンデルマイザー氏は細貝選手の移籍に関して、細貝から退団希望があり協議した結果、彼の柏への移籍希望を受け入れたと話しています。
また、今回はJリーグの移籍期限である3月31日直前の電撃移籍という形でしたがクラブは、
「ハジメは非常に魅力的な人間であり、素晴らしいプロフェッショナル。継続的に試合に出たいという彼の希望はもちろん理解できる。」
と細貝選手に対してポジティブなコメントをしています。
一方ドイツのビルド紙は移籍発表の前日に「バイバイサムライ!」という見出しで記事を掲載。
ルフカイが獲得したが新監督のもとでは戦力外、後半戦は1秒もプレーしておらず、8試合中6試合はベンチ外だったと淡々と事実を述べており、また海外の記者も今回の移籍は、シュツットガルトに影響はなしと見ているようです。
お互いの思惑が一致した移籍
by fussballtransfers.com ©Maxppp
細貝選手は現在30歳。ベテランの域にあるとは言えまだまだ衰える時期ではなく、代表復帰も狙える年齢であることは先日の今野選手(34歳)が立証済みです。
また以前こちらの記事の中で述べたように、今シーズン柏レイソルは前線に積極補強を行った反面、中盤のコマ不足が深刻。
結果4試合を終えて1勝3敗の15位と完全にスタートダッシュに失敗しました。
今回の移籍は、復活を喫する細貝選手と柏レイソルの思惑が一致した素晴らしい移籍ではないでしょうか。
また長谷部選手に加え今野選手、高萩選手まで負傷離脱となった日本代表の守備的MFのポジション。
もしJリーグでハイパフォーマンスを発揮すれば、今度は電撃代表復帰も見られるかもしれません!?