ベルギーのCFと言えば若くしてチェルシー(イングランド)に移籍し、現在はエバートン(同)でプレミアリーグ屈指のCFとして躍動するロメル・ルカクやリバプールに所属するクリスティアン・ベンテケが有名ですが、今回取り上げるのはマルセイユ(フランス)のエース、ミヒー・バチュアイ。トッテナム(イングランド)などのプレミア勢から熱視線を浴びる逸材に今回はスポットライトを当てます。
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基本的な能力を全て兼備する、スピード感あるストライカー
バチュアイの武器はフィジカルとスピード。スピードを利したドリブルでDFを翻弄し、ゴールを決めていきます。ポストプレーをキッチリこなし、クロスボールへの反応もハイレベル。あとは経験と実績さえ積めば世界クラスのCFに仲間入りできるでしょう。非常にスケールの大きなストライカーです。
マルセイユには昨シーズンから加入。昨季はエースにアンドレ=ピエール・ジニャック(現ティグレ=メキシコ)が君臨、その上マルセロ・ビエルサ監督(当時)が1トップにこだわる指揮官だったため、控えでした。しかし、それでも9ゴールを挙げるなどポテンシャルの高さを覗かせます。スタメン起用が増えた今季はチームが不調ながら17ゴールを挙げる活躍。途中出場や不利な状況でもゴールを決める能力があり、ハリー・ケインの控えと狙っているトッテナムにも適した人材です。しかし、控えにするにはあまりに勿体無く、加入した場合は2トップの導入もあり得るのではないでしょうか。もっとも、それよりかはトッテナムのライバルであり、絶対的CFがいないアーセナルに適した人材のように感じられます。シーズン通してレギュラーを務め上げた経験のないアルバロ・モラタ(ユベントス=イタリア)が噂として浮上していますが、彼よりもバチュアイの方が適任ではないでしょうか。
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まずはスーパーサブとして結果を
ベルギー代表では1トップにルカクが君臨しているのでレギュラーは厳しいでしょう。しかし、先述したように途中出場からの得点が多いため、スーパーサブとして活躍できるという点において、ベルギーを優勝に導くジョーカーとなれる選手です。もちろん、スーパーサブとして際立った活躍を見せればマルク・ヴィルモッツ監督は2トップの採用も視野に入れるでしょう。
もっとも、ルカクのみならずベンテケ、ディヴォック・オリジ等ライバルは多く、まずはチーム内競争に勝たなければなりません。ですが、今シーズンの調子を見る限りは2番手以上は堅いでしょう。是非EUROで注目していただきたい選手です。
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