森岡亮太選手がシロンスク・ヴロツワフへ移籍が決定し、欧州初挑戦の舞台がポーランドとなりました。ポーランドのリーグやクラブの試合は、日本で放送されていないため、イメージが難しいと思われます。
そこで、同選手が移籍したクラブやリーグを説明します。
森岡亮太選手のプロフィール
森岡選手は、2009年京都府立久御山高校在籍時にヴィッセル神戸へ入団しました。2014年にはJリーグアウォーズで優秀選手賞を受賞し、2014年9月5日にサッカー日本代表に選出されました。
同選手の特徴は非凡な技術を備えており、柔らかいタッチと精確なパスセンスを兼ね備える司令塔タイプの選手であり、得意ポジションはOH(トップ下)です。
彼は欧州志向が強い選手であり、海外への移籍を強く志望していました。そして、2016年1月23日に、ヴィッセル神戸からエクストラクラサ(ポーランド1部)のシロンスク・ヴロツワフへ移籍が決定しました。森岡選手は同クラブへの入団をきっかけに、リーガエスパニョーラ(スペイン1部)やブンデスリーガ(ドイツ1部)への移籍を目指しています。
by VISSEL KOBE
シロンスク・ヴロツワフとは?
シロンスクは、ポーランド西部の歴史的な観光都市・ヴロツワフをホームとするクラブです。
ヴロツワフの街並by INNWRO.pl
同クラブは1947年に設立され、リーグ戦及びカップ戦双方で優勝2回の強豪であり、国内最大のサポーター組織の「ヴロツワフの貴族」から熱い応援を受けています。
ヴロツワフの貴族by Facebook@Szlachta z Wrocławia
シロンスクはリーグ順位16位中14位(2016年1月26日現在)と低迷しているため、森岡選手の加入はチーム立て直しの側面が強いと考えられます。
チームの戦術は、4-2-3-1のパスサッカーを基調としており、彼のライバルと成り得る選手は、28番のフラヴィオ選手と15番のゲコフ選手ですが、双方共にOHが本業ではないため、本業とする森岡選手の活躍が期待されています。
ホームスタジアムがすごい!
シロンスクはEURO2012に合わせて建設されたヴロツワフ市立競技場を本拠地としています。スタジアムは中心街や空港に近い立地と無料Wi-Fiなどのサービス、42,711人を収容可能なキャパシティを評価されてUEFAスタジアムカテゴリーにおいて最高ランクの認定を受けました。2012年10月16日には日本代表対ブラジル代表の親善試合も行われました。
エクストラクラサってどんなリーグ?
エクストラクラサはポーランド国内で最高位のリーグです。設立は1927年で、UEFAランキング(欧州のリーグランキング)では18位に位置します。
同リーグで活躍している日本人選手は、赤星貴文選手(MKSポゴニ・シュチェチン)、加藤恒平選手(TSポドベスキジェ・ビェルスコ=ビャワ)がおり、特に赤星選手は2013-2014シーズンで35試合7得点9アシスト(アシストランキング5位)とチームを牽引する活躍をしました。
また、赤星選手の元同僚の村山拓哉選手(元ポゴニ→現タイ・ラーチャブリーFC)は、森岡選手の高校の先輩です。彼から、エクストラクラサの情報を教えてもらった可能性があります。
村山選手と森岡選手by Twitter@GStyle0808
先駆者がいることは、森岡選手にとっても心強いですね。彼の活躍に期待したいです。