居場所を失ったアーセナルのMFメスト・エジルに対し、クラブのレジェンドが「大人しく出ていく」ように勧めている。
2013年からアーセナルに所属する元ドイツ代表MFメスト・エジル(31歳)は、アシスト王に輝くなど活躍する時期もあったが、最近は完全に出番を失っている。今季はベンチ入りさえできておらず、先日発表されたヨーロッパリーグの登録メンバー25名からも外れた。
同選手が最後にアーセナルの試合に出場したのは7カ月も前のこと。それでいて週給35万ポンド(年俸26億円)と言われるチームNo.1の高給取りなのだ。
そのためアーセナルのOBであるマーティン・キーオンは、同選手に大人しく出ていくよう訴えている。「ミケル・アルテタ監督はエジルの働く姿勢に納得していないのだろう」と英国ラジオ局『talkSPORT』に語った。
「エジルは若手の模範にならない。彼はチャリティ活動などしており、心は優しいのだと思う。でも、クラブのために給料カットが提案されたときに彼はそれを疑問視した。そんなことを言える立場にないのにね。彼には協調性が必要だと思う。」
エジルは先日、契約を切られたクラブマスコットのガンナーザウルスに関して「自分がアーセナルの選手である限り」は給料を負担すると宣言した。その一方で、今年4月にコロナ禍でサッカー界がどうなるか分からない状況の時、選手の給料カット案が出されるとエジルはそれを拒否したと伝えられている。
いずれにせよ、全く試合に出ない選手が一番の高給取りというのは不健全だとキーオンは話し、やはり退団するほかないと考える。「アーセナルは彼に年間1800万ポンド(26億円)も払っているんだ。それはエミレーツ・スタジアムの建設費を返済する際の1年間の利息と同額だ。彼の存在は、それだけクラブの足かせになっているのさ。」
「誰も現状を良く思っていない。もちろん誰だってエジルが出ていくことを望んでいるわけではない。彼にはプレーして貰いたいのさ。でも、現段階での最善の解決案は、彼が大人しくクラブを去ることだろう。」
「彼は他のクラブで活躍できるはずだ。もう一度自分を見つめ直すべきだ。彼はプレーすることで活き活きするタイプだ。今の彼は空気を吸えていない。もう十分稼いだはずだ。選手のキャリアは短い。彼は出番を奪われたと考えるかもしれないが、その状況を変える努力をしなかったのも事実だ。」
果たして、エジルの今後はどうなるのだろうか?
Keeping it classic.
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— Arsenal (@Arsenal) May 27, 2020