今夏の移籍市場の最高額となる8000万ユーロでレヴァークーゼンからチェルシーに加入したドイツ代表MFカイ・ハフェルツは、「完璧なパス」を出すが試合中に「消える」ようだ。
ハフェルツはチェルシー加入後、EFLカップで下部リーグのクラブを相手にハットトリックを達成したものの、プレミアリーグではここまで4試合で0得点1アシストとまだまだ本領を発揮できていない。それでも同選手は、7日に行われた親善試合のドイツ対トルコ(3-3)で2アシストを記録した。
そんなハフェルツについて、リヴァプールのOBであるスティーヴ・ニコルが興味深い分析をしている。『ESPN』の番組にてドイツ代表の親善試合を振り返ったニコルは「奇妙なんだ」と首をかしげた。「(トルコ戦で)彼は繊細でシンプルなプレーを見事にこなしていた。でも、それ以外は消えている時間帯が多い。ちょうどチェルシーでプレーするときと一緒だ。」
確かにハフェルツは、ボールを持ったときは柔らかいボールタッチでチャンスを演出するが、それ以外の時間帯は、感情を表に出さずに淡々とプレーすることもあり、非常に大人しく映る。
そのためニコルは、ハフェルツに対して少し否定的なのだ。「消えていると思ったら、いきなり素晴らしいタッチで絶妙なパスを送る。面白いプレーをするよね。この試合でも2アシストを記録した。しかし、消えている時間帯もあった。あれほどの金額の選手にはもっと期待してしまう。常にプレーに絡んで欲しいね。」
プレミアリーグ初挑戦のハフェルツはまだ21歳。これからさらに成長し、チェルシーの攻撃の要に定着するはずだ。そして、その時には「消えない」選手になっていることだろう。
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— Chelsea FC (@ChelseaFC) October 6, 2020