12日に行われたプレミアリーグの開幕戦で、昇格組のフルアムを3-0で一蹴したアーセナルには“絶対に外せない”選手がいるようだ。英紙『Daily Mirror』が伝えている。
アーセナルは、エースのピエール＝エメリク・オーバメヤンや新戦力のDFガブリエウのゴールなどで3-0と快勝。幸先良いスタートを切ったわけだが、1カ月前には考えられなかった選手がチームの軸を担っていた。
それは、先日イングランド代表デビューを果たしたエインズリー・メイトランド＝ナイルズ（23歳）である。生え抜きのメイトランド＝ナイルズは、サイドバックや中盤など様々なポジションをこなせる万能型。昨季はリーグ戦20試合に出場していた。
しかし今夏、アーセナルは同選手の放出を検討し、2500万ポンド（約35億円）の値札を付けたという。英紙『Daily Mail』などは、フルアム戦で出番がなければ本人も退団を決意するのではと報じ、ウルヴズなどが獲得に興味を示していたという。
だが、ふたを開けてみればメイトランド＝ナイルズはフル出場。勝利に貢献しただけでなく、ミケル・アルテタ監督のサッカーに欠かせない役割を担っていた。「試合前半の鍵を握っていた」と元マンチェスター・Uのリオ・ファーディナンドも英国放送局『BT Sport』にて大絶賛した。
3-4-3の左ウィングバックを任されたメイトランド＝ナイルズは、サイドに張るだけでなく中央に入ってきてビルドアップに参加するなど柔軟にプレーしたのだ。「通常、ウィングバックはサイドに張っているもの」とファーディナンド。「だが彼は中に入ってきてパスを出すなどして、中盤の枚数を増やしていた。」
「そして空いた左サイドのスペースをFWオーバメヤンや左CBキーラン・ティアニーが上手く使っていた。普通の3バックとは全く違うシステムだった。通常、3バックというのは流動性が少なく、選手の立ち位置が決まっているものだからね。」
この流動性が相手を困惑させるそうで、リオ・ファーディナンドは「非常に訓練されたチームだ」と今季のアーセナルに太鼓判を押した。
まだ移籍市場は閉まっていないため去就の噂は消えないが、“流動的3バックの申し子”を手放すことは考えにくくなったはずだ。
Birthday boy. Man of the match. Wembley winner.
How can today get any better for @MaitlandNiles?! 🥳#CommunityShield pic.twitter.com/XZvvuI85Sb
— Arsenal (@Arsenal) August 29, 2020
