ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ(28歳)のバルセロナ残留が既定路線となりつつあるため、あのクラブが密かに喜んでいるようだ。
バルセロナに所属するコウチーニョは昨シーズン、ローン先のバイエルン・ミュンヘンでチャンピオンズリーグ(CL)制覇を果たし、今夏は移籍が濃厚と見られていた。アーセナルなどのプレミアリーグ勢を含め、複数のクラブへの移籍が噂になった。
だがここにきてバルセロナ残留の可能性が高まっている。バルサのロナルド・クーマン新監督が同選手の残留を希望しているというのだ。そして代理人のキア・ジョーラブシャンも英国ラジオ局『talkSPORT』にて残留を示唆。残留するかと聞かれたジョーラブシャン氏は「そうだね」と答えたあと、「CL優勝の翌日にクーマンから電話があり、構想に入っているので戻ってきてくれ言われた」と説明したのだ。
現にコウチーニョは、9月7日にバルセロナに合流する予定だったが、コンディション調整を考えて一足早く9月上旬から練習に参加しているという。
英紙『Liverpool Echo』によると、この報道に喜んでいるクラブがあるそうだ。それはコウチーニョの古巣であるリヴァプールである。2018年1月にコウチーニョがリヴァプールからバルセロナに移籍した際の移籍金は、基本金の1億2000万ユーロ(約160億円)と出来高制の4000万ユーロ(約50億円)に分かれていたという。
出来高制というのは、コウチーニョがバルセロナで15試合に出場する度、そしてバルセロナがCL準々決勝に進出する度に「500万ユーロ(約6億2000万円)」がリヴァプールに支払われるというもの。これまで同選手はバルセロナで76試合に出場し、2度のCL準々決勝進出に貢献した。そのため出来高4000万ユーロのうち既に3500万ユーロが支払われているという。
残る「500万ユーロ(約6億2000万円)」も、今季コウチーニョがバルサで15試合以上に出場すれば満たされるため、リヴァプールは臨時収入を期待できるというのだ。
果たしてコウチーニョは、このままバルサに残留して古巣にボーナスをもたらすのだろうか。
#LFC could be in line for late windfall for the Coutinho sale @ptgorst explains ⬇️⬇️⬇️https://t.co/kSfQ0WrWyI
— Liverpool FC News (@LivEchoLFC) September 8, 2020