マンチェスター・Cのペップ・グアルディオラ監督が、優勝を逃した理由を明かしたという。英紙『Manchester Evening News』が伝えている。
クラブ史上初のリーグ3連覇を目指したシティだが、圧倒的な成績を残すリヴァプールの前に、今季は優勝を逃すことになった。その理由について、グアルディオラ監督本人のコメントから地元紙が5つの要点をピックアップした。
1:フットボールはフットボールだから
「常に勝てると考えたことは一度もない」とペップ。「我々は最近10個の国内大会のうち8つのタイトルを獲った。これはイングランドでは初の快挙だ。それでも常に勝ち続けることはできないんだ。」
2:ラポルテの不在
「我々は重要なセンターバックが不在だった。(昨夏退団したヴァンサン)コンパニである。さらにアイメリク・ラポルテも今季はずっと怪我だった。そのせいで安定して良いパフォーマンスを続けることができなかった。」
3:リヴァプールの方が勝利に飢えていた
「リヴァプールは(カップ戦を含めて)8年ぶりの国内タイトルだ。我々はいくつもタイトルを獲得したことで、以前ほどの情熱を持てなかったのかもしれない。反対にリヴァプールは昨季チャンピオンズリーグ(CL)を制し、今季は30年ぶりのリーグ制覇に向け、まるでこれが最後のチャンスのように毎試合必死だった。」
4:時間切れ
リヴァプールが開幕から連戦連勝を重ねるなか、シティはいつか追いつけると思っていたはずだ。しかし最終的に間に合わなかった。ペップも「我々は『まだ時間はある、まだ時間はある』と思っていたのだがね」と振り返った。
5:状況が違えば
シーズン前半戦に少し不運な判定があったとペップは考える。8月のトッテナム戦ではガブリエウ・ジェズスの決勝弾がハンドの判定で取り消され、反対に1-3で敗れた11月のリヴァプール戦では相手選手のハンドが見逃されて失点を喫した。
「シーズン前半戦の重要な場面で、我々に良くない状況があった。そのせいで、より難しくなった。だが今季だって我々は既に2つのタイトル(コミュニティーシールドとリーグカップ)を獲っているし、まだ2つ残っている(FAカップとCL)。だから謙虚になり、勝ち続けることは不可能だと受け入れて、今後はこういう状況を防ぐ術を学べばいい。」
確かにシティはリーグ3連覇を逃したとはいえ、クラブ史上初となる欧州制覇の可能性がまだ残されている。だから今は、下を向いている場合ではないのだ。
Pep has been mulling over the reasons City let it slip a little this season. Here's his verdict: #MCFChttps://t.co/McCqISBDft
— Manchester City News (@ManCityMEN) June 26, 2020