Shooty

ヨーロッパリーグセミファイナル考察 -フランクフルトvsチェルシー-

footidiota

2019/04/27 11:55

2019/04/26 16:43

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NEWS

ヨーロッパリーグもいよいよ大詰め。

実はチャンピオンズリーグよりもこっちのほうが面白いんじゃないかと思うフシがある。

チャンピオンズリーグは常連チームの手堅い戦法を受け入れた上で、どう試合を制していくかにフォーカスが当てられる。

それに対して、ヨーロッパリーグは常連チームの概念がそれほどなく「ガンガン行くぜ」スタイルで挑むチームが多いため、オープンな戦いになりがちなのと後半ATまで目の離せない展開になることが多い。

セミファイナルに進出したチームは、フランクフルト、チェルシー、アーセナル、ヴァレンシア。

やはりチャンピオンズリーグ同様ヨーロッパリーグでもプレミアリーグ勢が2チーム残っている。

しかし、今回のベスト4の顔ぶれは大本命のチームがないというのが特徴的だ。どのチームにも優勝できるポテンシャルを秘めている。

チャンピオンズリーグの考察に引き続き、ここからはヨーロッパリーグ編として「フランクフルトvsチェルシー」のマッチアップを見ていきたいと思う。

フランクフルト

ヨーロッパのコンペティションにおいて唯一のブンデス勢となってしまったフランクフルト。

例年バイエルンあたりがチャンピオンズリーグでもベスト8かベスト4まで進出しているのが恒例行事といってもいいだろうが、今シーズンはバイエルンを始めドルトムント、シャルケまでプレミア勢に大敗してしまった。

今シーズンのブンデス勢は日の目を見ないシーズンを過ごしている中、フランクフルトだけはある種光明とも言えるシーズンを過ごしている。

現在リーグ戦4位。少なくとも来シーズンのヨーロッパのコンペティションは射程圏内の位置にいる。

結託した3トップ、昨シーズンDFBポカール優勝、ヨーロッパリーグベスト4と大きく進化を続けるフランクフルトに現れた次なる相手は難敵チェルシーだ。

チェルシーはフランクフルトよりもヨーロッパでの戦い方を熟知したプレーヤーが多く、ファーストレグのホームでの試合はかなり保守的な戦術を振りかざしてくることが予想される。

その中で注目が集まるプレーヤーはレビッチとコスティッチであると私は考える。

まず彼らのプレースタイルに「走り抜くこと」が大前提にあり、その上でレビッチは前線での攻撃の要になり、コスティッチは縦への突破に長けている。

特に左サイドでの2人の相性が良く、そこから生まれるコンビネーションで無双化している。

ここを起点にチェルシーディフェンスを翻弄していきたい。

チェルシー

チェルシーが今シーズン徹底している「リーグ戦、カップ戦の完全ターンオーバー作戦」はヨーロッパリーグにおいてかなり成功していると断言してもいい。

リーグ戦での苦戦ぶりには目を背けたくなる一方で、ヨーロッパリーグではリーグ戦で出場できないプレーヤーが躍動し、安定した戦いでセミファイナルまで勝ち進んできた。

対戦するチームの難易度の差もあるかもしれないが、ヨーロッパリーグの戦いぶりを見つめる中で「ヨーロッパリーグでの試合の方が、チェルシーはアグレッシブで創造的」と感じることがある。

プレミアリーグではアザールの個人突破やジョルジーニョのキーパスの比重が大きく、うまくいかない場合のオプションを駆使できないことがある。

しかし、ヨーロッパリーグとなるといい意味でプレーヤー1人1人に裁量と責任がのしかかるため組織的な崩しで展開するシーンが多い。

特にその攻撃のキーマンにジルー、ペドロ、ロフタスチークが挙げられる。

ジルーのエリア内での落ち着いたプレーはもっと評価されてもいい。

ジルーのポストプレーやフリックでペドロやロフタスチークがボールに絡むとチェルシーの攻撃は俄然勢いづける結果になっている。

彼らから生み出される創造性をもってフランクフルト相手に攻勢に出たい。

両チームの対戦成績は

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両チームの対戦成績は1度もなく、今回が初対戦となる。

チェルシーはファーストレグを前にマンチェスターユナイテッドとトップ4入りを賭けた大一番を控えているため、まずはそこに集中を注がなければならない。

さらにはフランクフルトと戦いながらもリーグ戦でも負けてはならない連戦が続くため、ターンオーバーを継続することはほぼ間違いないだろう。

個人的にはこの対戦カードが事実上の決勝ではないかと見ており、ここで勝ち上がったチームがヨーロッパリーグ制覇するのではないだろうかを予想している。

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