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バルサの遺伝子を受け継ぐ男 セルジ・サンペール Jリーグデビューへ

佐藤文孝

2019/03/17 13:00

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2019年、本格的に「バルサ化」へと拍車をかけるヴィッセル神戸にまたひとりスペインからの大物が加わった。元FCバルセロナのMF、セルジ・サンペールだ。
24歳のサンペールは選手としてのキャリアをバルセロナの下部組織からスタートしている。今回、神戸への移籍が決まるまでをバルサ所属としてキャリアを積んできた、生粋の「バルサっ子」といえる。

バルサでは2014-2015シーズンからトップチームに昇格、以降計13試合の公式戦に出場している。
また、リーガデビューを果たしたレンタル移籍先であるグラナダではレギュラーにも定着、22試合に出場しリーガでの経験も積み上げてきている。

プレイスタイルは中盤の底に位置し、攻撃の起点、さらに守備にも動き回るアンカーとして、チームの組み立ての主導権を握る。簡単にパスをはたき全体のリズムをコントロールし、早くから「ブスケツ2世」とも称され、トップ初昇格時に与えられた背番号16が表すように確かな未来が広がっていた。

ただ大舞台を目の前に怪我に泣かされる。二度目のレンタル先となるラス・パルマス在籍時には筋肉系、さらに左足首の負傷により常時出場には至らなかった。また、バルサ復帰後の昨年秋、カップ戦において先発出場を果たすも右ふくらはぎを痛める。前半30分過ぎ、右足を抑えピッチにゆっくり座り込む姿は、巡ってきた「最後の」アピールの機会を失ったことを察する悲壮感に包まれていた。

全治一か月と診断された負傷から約半年後の現在、将来を嘱望された若者は日本へと新天地を求めた。バルサとの契約は自ら解除、スペインを離れ今シーズン開幕直後、電撃的にヴィッセル神戸の一員に。3月15日には選手登録も完了しいよいよJリーグのピッチに姿を現す。

「これからますます伸びていくであろうヨーロッパの超一流選手」(ヴィッセル・三木谷浩氏会長)と、規格外とも言える期待を集めるヴィッセル7人目の外国籍選手。登録枠、またこれまでのたび重なる怪我によるプレーへの影響の不安もある。それでも24歳のセルジ・サンペールの加入はヴィッセルの躍進を後押しし、さらには日本のサッカー界を震撼させる存在としての可能性を秘めている。そのポテンシャルが「本物」であることの証明が果たされることを期待してやまない。

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