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9番目の玉座を狙う“赤い悪魔”黄金期のベルギー代表を超えていけ

Dr.Wildcat

2017/11/13 08:15

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NEWS

2018FIFAワールドカップの組み合わせ抽選会を来月に控え、世界各国でも最後の出場枠を欠けたプレーオフが行われ熱気が高まってきている。
我らが日本代表は本番前最高の腕試しと銘打ち、FIFAランキング2位のブラジル、5位のベルギーとのビッグマッチを迎えている。

先日の11月10日に行われたブラジル戦はネイマール(パリ・サンジェルマン)ら世界的なスーパースターを相手に1-3というスコアで敗戦。
前半早々にPKを奪取され、そこからズルズルと失点を重ね終了時には0-3。

後半に槙野智章(浦和レッズ)が11年ぶりにブラジル相手に得点を奪うも、1-3でフィニッシュという世界との差をまざまざと感じるスコアとなった。

ただ、まだ下を向くには早く来週の14日にはヨーロッパで圧倒的な強さでワールドカップ出場を決めたベルギー代表との試合が控えている。
今回の記事では、ベルギー代表戦の見どころをチームの現状や注目選手などを中心に紹介していく。

史上最大の黄金期を迎えている赤い悪魔

ベルギー代表は現在、歴史上最大の黄金期を迎えている。
遡ること約5年前になるが、2012年に同国の英雄であるマルク・ヴィルモッツ氏(現:コートジボワール代表監督)が監督に就任。当時のチームのFIFAランキングは54位であったが、そこからメキメキと頭角を表し、2015年の10月に世界で8カ国目のランキング首位を経験することとなった。

ベルギー代表はワールドカップ優勝経験こそないが、強豪国として名高いチームであった。
ワールドカップでの最高成績は1986年メキシコ大会のベスト4。EURO(欧州選手権)では1980年に準優勝を経験していた。日本のサッカーファンは2002年日韓大会の初戦で対戦したことが記憶に新しいかもしれない。面白いことに当時のエースは前述したヴィルモッツ氏であった。
ただワールドカップを2006年ドイツ大会・10年南アフリカ大会と2大会連続で逃してしまうなど、長らく世界のサッカーシーンから遠ざかっていた。

しかし地道にユース年代を育成していた結果が実を結び、ここ数年で列強国として再び名乗りを上げたのである。

電光石火のワールドカップ出場

彼のワールドカップ予選はあまりにも圧倒的であった。

【ベルギー代表 ワールドカップ予選成績】
2017/10/10 ベルギー 4-0 キプロス
2017/10/07 ボスニア・ヘルツェゴビナ 3-4 ベルギー
2017/09/03 ギリシャ 1-2 ベルギー
2017/08/31 ベルギー 9-0 ジブラルタル
2017/06/09 エストニア0-2 ベルギー
2017/03/25 ベルギー 1-1 ギリシャ
2016/11/13 ベルギー 8-1 エストニア
2016/10/10 ジブラルタル 0-6 ベルギー
2016/10/07 ベルギー 4-0 ボスニア・ヘルツェゴビナ
2016/09/06 キプロス 0-3 ベルギー

10戦9勝1分というヨーロッパ1番乗りでワールドカップ出場を決めたのである。
上記のスコアから見ても、堅守のギリシャと東欧の雄ボスニア・ヘルツェゴビナを押さえたその実力が計り知れないものがある。
ヨーロッパにおけるワールドカップ予選は他地域の予選と比較し激しいことで知られている。オランダ、ウェールズなどの強豪国が奈落の底に落とされた中で、しっかりと自分たちの実力を出しワールドカップにたどり着いた彼らの実力は本物である。

世界最高水準のベルギー代表選手たち

今回の日本戦に選出されている選手の中で特筆すべき選手を3人ほど紹介したい。

まず1人目はなんといってもこの男。ケヴィン・デ・ブライネ。
イングランドプレミアリーグの強豪・マンチェスター・シティに所属する26歳。

攻撃的プレーヤーとしての技術に疑いはなく。シュート、パス、クロスすべてにおいてワールドクラスの実力を持つ。昨シーズンは強豪ひしめくプレミアリーグで最多の18アシストを記録。

元々2013年にも同リーグの強豪チェルシーFCに在籍していた。しかし、当時率いていた名将ジョゼ・モウリーニョ氏(現:マンチェスター・ユナイテッド監督)との確執により控え状態が続き、2014年に一旦ドイツブンデスリーガのVFLヴォルフスブルクに移籍。そこで再度覚醒すると、満を持して2015年にマンチェスター・シティへ移籍。プレミアリーグへ再挑戦し、現在に至っている。若くして挫折を味わったゲームメーカーは精神面も大きく成長している。
ベルギー代表の攻撃はこの男から始まる、日本代表にとってはまずデ・ブライネを止めることが最大のミッションといっても過言ではない。

2人目はベルギーが誇る至宝。エデン・アザール。
こちらもイングランドプレミアリーグに在籍しており、昨シーズンのチャンピオンであるチェルシーFCでエースとして君臨している26歳。

昨シーズンはMFながら自身のキャリアハイである16得点を記録し、チームの優勝に貢献。
彼の特筆すべき点は前を向いた時に繰り出されるドリブルであろう。
脚に磁石でもついているのかと思うくらいスイスイとDFを交わしていく。
ジョゼ・モウリーニョ氏はクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)やリオネル・メッシ(FCバルセロナ)とともに世界のトップを占める選手と評価している。
日本のディフェンス陣が彼をいかに自由にさせず止めるかが焦点となる。

そして最後は、フットボーラーの規格を超えている男。ロメロ・ルカク。
イングランドプレミアリーグの名門、マンチェスター・ユナイテッド所属の24歳。
身長190cm、体重94kgの超大型ストライカーである。

まさに重戦車。フィジカル負けという言葉がないのはもちろんのこと、シュート力においては一目瞭然。近年まれに見るパワフルさである。そして確かな足元の技術があり、ポストプレイヤーとしてもワールドクラスの技術がある。彼をいかに止めるか、プレミアリーグの最前線で活躍する吉田麻也(サウサンプトン)と彼のマッチアップは見ものである。

9番目の玉座を狙う“赤い悪魔”を超えていけ

これまでにワールドカップを戴冠した国はこの80年を超える歴史の中で未だ8カ国しかいない。
そして今、9番目の王者を目指すベルギーは手を抜くこと無く本気の強化を行っている。
昨日のブラジルとはまた違い、より強い組織力で来るベルギーはある種厄介な存在かもしれない。

筆者はこの試合が停滞ムード溢れる日本代表の点火スイッチとなることを願っている。
日本代表がワールドカップ本大会でぶつかる国はベルギーのようなヨーロッパの組織型チームの
可能性が高い。ここでしっかりと闘い世界のレベルを身体に染み込ませて最高の準備をしてほしい。

【参考資料:日本代表戦 ベルギー代表メンバー】
GK
コーエン・カスティールス(ボルフスブルク/ドイツ)
ティボー・クルトワ(チェルシー/イングランド)
シモン・ミニョレ(リバプール/イングランド)
マッツ・セルス(アンデルレヒト/ベルギー)

DF
デドリック・ボヤタ(セルティック/スコットランド)
ローラン・シマン(モントリオール・インパクト/カナダ)
レアンデル・デンドンケル(アンデルレヒト/ベルギー)
クリスティアン・カバセレ(ワトフォード/イングランド)
ジョルダン・ルカク(ラツィオ/イタリア)
トーマス・ムニエ(パリ・サンジェルマン/フランス)
トマス・ベルメーレン(バルセロナ/スペイン)
ヤン・フェルトンヘン(トッテナム/イングランド)

MF
ナセル・シャドリ(WBA/イングランド)
ケビン・デ・ブルイネ(マンチェスター・C/イングランド)
スティーブン・デフール(バーンリー/イングランド)
ムサ・デンベレ(トッテナム/イングランド)
アドナン・ヤヌザイ(ソシエダ/スペイン)
ラジャ・ナインゴラン(ローマ/イタリア)
ユーリ・ティーレマンス(モナコ/フランス)
アクセル・ビツェル(天津権健/中国)

FW
ミヒー・バチュアイ(チェルシー/イングランド)
ローラン・ドゥポワトル(ハダースフィールド)
エデン・アザール(チェルシー/イングランド)
トルガン・アザール(ボルシアMG/ドイツ)
ロメル・ルカク(マンチェスター・U/イングランド)
ドリース・メルテンス(ナポリ/イタリア)
ケビン・ミララス(エバートン/イングランド)
ディボック・オリジ(ボルフスブルク/ドイツ)

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