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いよいよJ1昇格プレーオフ!注目選手とこれまでのドラマまとめ

扇ガ谷 道房

2015/11/29 09:37

2015/12/04 14:14

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NEWS

日本のサッカーリーグであるJリーグにはカテゴリーが3つあります。カテゴリー数が少ないリーグが優位リーグで、ご承知の通りトップリーグはJ1と呼ばれています。そしてその下部カテゴリーにJ2,J3というリーグがある位置付けです。

それぞれのカテゴリー・リーグで、一年間の順位を基準に昇格と降格の制度があります。日本のプロ野球との大きな違いがここにあります。プロ野球はセリーグ、パリーグ共に6チーム固定性。下部カテゴリーがありませんから昇格も降格もありません。

ところがJリーグは一年間の順位に応じて昇格と降格という結果が待ち構えているので、年間を通じて厳しい闘いを強いられる事に見所があります。特にリーグの終盤戦は昇格圏降格圏のチームはみな必死です。そしてそこにはドラマが生まれるのです。

J1昇格プレーオフ
by SOCCER DIGEST WEB

今年のJ1昇格プレーオフ出場チーム

今年のJ2は、大宮アルディージャが優勝し、二位は三位との僅差を物にしたジュビロ磐田。この2チームは来期J1に自動昇格が決定しました。
そして残る1チームは、J2の3位から6位の4チームによるトーナメント形式のプレーオフを制したチームが昇格する仕組みです。4チームの内3チームは昇格できないという熾烈で無情な闘い。この仕組みは2012年度から開始されました。

今年その闘いに挑むのは、3位アビスパ福岡、4位セレッソ大阪、5位愛媛FC、6位V・ファーレン長崎の4チーム。アビスパ福岡とセレッソ大阪はJ1経験チーム。愛媛FCとV・ファーレン長崎はJ1未経験チーム。

それぞれのチーム共に、激烈なJ2のシリーズを闘い抜いて、最後の戦いに勝ち残ったファイターと言えます。

J1昇格プレーオフ2
by Jleague.jp

今年のJ1プレーオフ見どころ

J1昇格プレーオフは、Jリーグで最も迫真に迫ったゲームが展開されるトーナメントと言っても過言では無いと思います。
ゲーム数の多いJ2リーグを闘い抜いた上位チーム同士が、たった一枚のカードを求めて戦う死闘だからです。その中でも見所となるポイントをいくつかご紹介致します。

アビスパ福岡 vs V・ファーレン長崎

最大の見所は九州代表の座をどちらが射止めるかという点に尽きると思います。

J1経験チームであるアビスパ福岡に対して、J1経験の無いV・ファーレン長崎がどう挑むのか。チャレンジングなゲームが想定されます。

セレッソ大阪 vs 愛媛FC

パスサッカーのセレッソ大阪に対して、セーフティーファーストなゲームからカウンターを狙う愛媛FCとの典型的なチーム戦術の違いの闘いが見所と言えそうです。

今年のJ1プレーオフ初戦の両ゲーム共に、それぞれのチームのモチベーションに独自性があって、見ごたえのあるゲームが見られることでしょう。
各チームの注目選手は、アビスパ福岡ではキャプテンでチーム生え抜きFWの城後寿選手の統率力と得点、セレッソ大阪ではJ2唯一の日本代表である山口蛍選手のゲームコントロール、愛媛FCでは二桁得点のFW河原和寿選手のゴールと、V・ファーレン長崎ではチーム得点王のイ・ヨンジェ選手のゴールなど、見所満載です。

J1昇格プレーオフ3
by SOCCER GEEK

これまでのJ1プレーオフ

過去3回行われたJ1昇格プレーオフの結果を見ると、トーナメントを制して昇格したチームにはどこか似た傾向があります。それはシーズンの順位どおりに結果が現れていないという事です。
2012年は年間6位だった大分トリニータ、2013年は年間4位だった徳島ヴォルティス、2014年も年間6位だったモンテディオ山形がトーナメントを制してJ1に昇格しました。まさに下克上と言えます。

トーナメント出場チームの年間順位から言えば年間3位のチームが最も昇格可能性が高いにもかかわらず、一発勝負という特異で緊張感のあるトーナメントの場では、こうした予想できない結果が生まれているという事実があります。

これこそが、J1昇格プレーオフの厳しさであり、観る側から言えば見ごたえのあるゲームが展開される所以でもあると言えます。

J1昇格プレーオフ4
by SOCCER KING

過去の昇格プレーオフで最も衝撃的だったのは、昨年のプレーオフ、ジュビロ磐田対モンテディオ山形戦でのアディショナルタイムのシーンです。

0対0で迎えたアディショナルタイムにモンテディオ山形はコーナーキックを獲得。するとモンテディオ山形はパワープレーを選択し、GKの山岸範宏が攻撃参加してヘディング・シュートを決め、劇的なJ1昇格を勝ち取ったのです。

さて今年のJ1昇格プレーオフではどんなドラマが展開されるか楽しみです。

SOURCE : Jleague.jp

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