今月13日、アーセナルの元指揮官、アーセン・ヴェンゲルの自叙伝『My Life in Red and White』が発売された。
名将ヴェンゲルにとって正式な自叙伝は初めてとのことで注目を集めている本の中で、ヴェンゲルは様々なことについて触れているというが、英紙『The Times』によるとジョゼ・モウリーニョについては言及していないという。
2004年にモウリーニョがチェルシーの監督に就任して以降、同監督とヴェンゲルは何度も死闘を繰り広げた。それ以上にピッチ外で激しい舌戦を展開した。モウリーニョがヴェンゲルを「覗き魔」呼ばわりすれば、ヴェンゲルは「バカに成功を与えると、よりバカになる」と反撃。モウリーニョが「失敗のスペシャリスト」とけなせば、ヴェンゲルは「監督は互いをリスペクトすべき。一部の監督はその部分を見直す必要がある」と言い返した。
ヴェンゲルはライバル関係にあったサー・アレックス・ファーガソンについては色々と触れているそうだが、モウリーニョについては何も書かなかったという。その点について英紙『The Times』のラジオ番組で突っ込まれたヴェンゲルは、こう説明した。
「過去のいざこざを解決するための本にはしたくなかった。もっと前向きな本にしたかったのさ。それにジョゼ・モウリーニョよりも、サー・アレックスとの方が刺激的な戦いをたくさんしたからね。」
実際に自叙伝の中でヴェンゲルは、ファーソンについてこう綴っている。「戦いに身を置けば人を嫌いになるものだ。彼は私を嫌っていたし、私もたまに彼を嫌いだと思ったことがある。いつも対戦するときは死闘だった。一触即発の接戦だったよ。“ファーギー・タイム”にも苦しめられたしね!」
「しかし戦いが終われば、残るのは深い尊敬の念だ。あれほどの結果を残し、長いことクラブを率いてその身をクラブに捧げてきた人だからね。」
22シーズンもアーセナルを率いて3度のリーグ制覇を成し遂げた名将アーセン・ヴェンゲルの自叙伝は、一読の価値があるだろう。
'I looked, and looked again, in vain. Never mind the shove, Mourinho does not get a single mention in 350-odd pages'
Arsène Wenger’s book leaves you wanting more – but not for the right reasons | @DickinsonTimes https://t.co/YiXvQb2ukV
— Times Sport (@TimesSport) October 13, 2020