トッテナムやアストンヴィラで活躍した元イングランド代表FWダレン・ベント(36歳)が、現役時代に2時間にわたる説教を受けたと英ラジオ局『talkSPORT』に語った。
ベントはイングランド代表13キャップを持つストライカーで、2009-10シーズンにはサンダーランドでプレミアリーグ得点ランク3位となる24ゴールを叩き出したこともある。そんな名ストライカーが「超怖かった」と話すのは、恐らくプレミア史上“最恐”の闘将であろう、元マンチェスターUのロイ・キーンについてだ。現在、解説者として手厳しい意見で選手たちを震え上がらせているキーンは、コーチ時代も鬼だったそうだ。
Add massages and yoga to the list of thinks Roy Keane doesn't like ❌https://t.co/v0670mUkmi
— talkSPORT (@talkSPORT) June 22, 2020
キーンは、ベントがアストンヴィラに所属していた2014年に同クラブのアシスタントコーチに就任した。わずか4カ月でクラブを去ることになるのだが、それでも強烈なインパクトを残したという。
「本当に本当に怖かった」とベントは振り返る。「急にキレることがあるのさ。超一流の選手だった彼には、僕らヴィラの選手のミスが理解できなかったのだろうね。例えば『なぜ、そこからそこにパスができないんだ!』とかね。」
「QPRに敗れた試合を覚えている。試合後の控え室で、ロイが監督そっちのけで話し始めたんだ。ナイトゲームだったけど、既に照明も消され、出待ちのファンまで帰ってしまったよ。なぜなら、ロイがブチ切れて2時間も怒鳴り散らしたからさ!」
キーンは、ありとあらゆることに不満をぶちまけたという。スポーツドリンク、怪我予防のヨガ、マッサージが多すぎるなど。甘え過ぎだと選手たちを糾弾したのだ。
「控え室を歩き回って粗探しをしたのさ」とベント。「誰も彼と目を合わせようとしなかった。目を合わせたらキレられるからね。だから、僕らは黙って2時間座っていたよ……」
果たして、その“恐育”は効果があったのだろうか? ベントはこう話す。「その後どうなったのか、あまり覚えていないんだ。とにかく、あの晩のことは今でもトラウマさ! 彼はマジでクレイジーだったね!」
.@AVFCOfficial boss Paul Lambert and assistant Roy Keane survey the scene at Loftus Road #QPRAVL pic.twitter.com/uUkTBv8fFO
— Premier League (@premierleague) October 27, 2014