Leicester have won their last 4 #PL matches – they last won 5 in a row in April 2017#LEINEW pic.twitter.com/2eFaScAOcS
— Premier League (@premierleague) 2019年4月12日
今シーズンはプレミアリーグは優勝争いと4位争いだけがおもしろいわけではない。
密かにそう確信しているのはおそらく私だけではないと思う。
今回はもう1つの見どころをお伝えしたい。その見どころとは、「7位争い」である。
【プレミアリーグ順位表(4/14現在)】
既に6位アーセナルとの勝ち点差は大きく乖離を見せているが、レスター、ウォルバーハンプトン、エヴァートン、そしてワトフォードの4チームにアーセナルに続く7位フィニッシュの可能性を大きく残している。
ではなぜ7位フィニッシュがおもしろいのか。FAカップのレギュレーションにその理由が存在している。
【FAカップレギュレーション】
https://en.wikipedia.org/wiki/FA_Cup
レギュレーションによると「優勝チームには来シーズンのヨーロッパリーグ出場権が与えられる」と記載がある。
「いやいやプレミアリーグと関係ないよ」と感じる方も多いだろうが、レギュレーションにはこのように後述されている。
「なお、優勝チームがプレミアリーグでの成績によりチャンピオンズリーグの出場権を得ていた場合、ヨーロッパリーグの出場権はプレミアリーグにおいてチャンピオンズリーグまたはヨーロッパリーグの出場権を得ていない最上位クラブへ移譲される。」と。
そして決勝戦の対戦カードは、
マンチェスターシティとワトフォードとなっている。
つまり、①決勝戦でマンチェスターシティが勝利、②マンチェスターシティが来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権獲得がそれぞれ成立した場合にプレミアリーグ7位チームが来シーズンヨーロッパリーグに出場できるということになる。
オッズから見るに①はシティ有利。ペップも今シーズンは4冠を取りにいくと意気込んでいるのでFAカップを軽視することは考えにくい。
さらに②についてもシティがここからチャンピオンズリーグ4位以下になることは到底想像できない。
このように上記を鑑みるに、プレミアリーグ7位にもヨーロッパの舞台が見え始めていることが伺えることがわかる。
ワトフォードがFAカップを優勝することができればワトフォードがヨーロッパリーグ出場になるので、このロジックは一気に崩れることになるが…
【7位争いのおかげで迷惑を被っているチームが存在している】
勝ち点1差の7位争いが激化している一方で、この戦況にただただ迷惑を受けているチームがある。
Plenty of football left in this one…
Everton 1-0 Arsenal (70 mins) #EVEARS pic.twitter.com/fqio46U9Dk
— Premier League (@premierleague) 2019年4月7日
そうアーセナルだ。
アーセナルも3シーズンぶりとなるチャンピオンズリーグ出場に向けて、プレミアリーグ4位フィニッシュと今シーズンのヨーロッパリーグ優勝に向けて邁進しているところだ。
そんなアーセナルがどのように迷惑を受けているのか。それは日程である。
アーセナルは先週グディソンパークでエヴァートン相手に惨敗。
以降ワトフォード、ウォルバーハンプトン、レスターと7位争いをしているすべてのチームとの試合が残されている。しかも不運なことにすべてアウェイ戦だ。
このところのアーセナルはアウェイで勝ち点を思うように積み上げることができず、今シーズンのリーグ戦ではアウェイでのクリーンシートを1試合も達成できていない。
未だにアウェイでクリーンシートできていないのは、アーセナルとチャンピオンシップ最下位のイプスウィッチの2チームのみ。
4位入りを目指すアーセナルにとっては、アウェイ勝率33%というの数字は看過することはできないだろう。
こうした背景から、これからアーセナルと対戦するワトフォード、ウォルバーハンプトン、レスターも「俺たちもアーセナルにも勝てるんじゃないか」と自信を持ってプレーすることが簡易に予想できる。
4位フィニッシュと7位フィニッシュ。それぞれ目指すところが違えどこの3試合はお互い勝利を手にする男たちの非常に激しい試合になるかもしれない。