Shooty

ニューカッスルの最適な2トップとは

footidiota

2019/02/03 23:47

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NEWS

開幕当初の失態とは一体何だったのだろう。
昨シーズンの昇格1年目は独特の粘り強さでリーグ10位と躍進し、今シーズンはさらなる飛躍が期待された。特にセント・ジェームズ・パークでのパフォーマンスは非常に素晴らしく、昨シーズン、ユナイテッド・アーセナル・チェルシーはここで敗戦を喫している。
今シーズン、ケネディの再ローンも成功し、降格したWBA・スウォンジーからロンドン・キソンヨン、マインツから武藤嘉紀を補強するなど、プレミアリーグ定着を狙い積極的なチーム強化を図った。

しかし、今シーズンは順風満帆なシーズンを送れていない。プレミアリーグ開幕10試合勝ち星なしという非常に苦しい立ち上がりとなった。10試合で6ゴールと得点力不足の指摘が多く、毎試合のように前線の配置をアップデートするベニテス氏には苦行の他ならなかった。

今回はこれまでのベニテス氏による試行錯誤を振り返り、今のマグパイスに最適なFWの人選を紐解きたいと思う。

8/11 トッテナム戦

開幕戦はペレスの機動性とホセルの高さを活かす作戦を思案した。実際この試合でホセルはリッチーからのクロスに頭で合わせて得点をしている。しかし、スパーズ相手に高さだけでは通用せず、後半にはロンドンと武藤へメンバーチェンジして前線でのしつこいチェイスをしてほころびを見出し攻撃に転じる戦術に変更した。まだまだ攻撃配置に迷いがあったように考えられる。

10/7 マンチェスターユナイテッド戦

何とか勝ち星を取りたかったニューカッスルは、武藤とペレスの2トップでユナイテッドDFを撹乱させる動きに出た。この試合ユナイテッドのバイリー・スモーリングで形成されたセンターバックは低調さが目立ち、俊敏性に欠けたため前半早々に2点先行することができ、ニューカッスル初勝利なるかと思われたが、70分以降に3点立て続けに得点を許し逆転負けを喫した。

補足ではあるがニューカッスルは上位陣相手にいい戦いをしている。

すべて敗戦にはなっているが、トップ6相手の対戦成績ではリヴァプール戦を除きすべて1点差内での試合をなっている。特にモウリーニョ時代のユナイテッドやアーセナルのような縦を意識しない極めて遅攻な相手には善戦を繰り広げた。

11/11 ボーンマス戦

この試合、ベニテス氏は「ロンドン+ペレス」という解でようやくこの難解な方程式を解くことができた。
ロンドンを前線に配置し、相手MFとDFの間でボールを収めることに徹し、サイドのオーバーラップへボールを配給する展開が多く見られた。ロンドンはヘディングはもちろん足元のボールさばきも優れており、ペレスとの連携も◯。またサイドへのカットアウトなど献身的な役回りをさせてチームがいい方向に回りだした。

1/20 カーディフ戦

攻撃陣の配置をロンドン中心に決断して以降、勝ち点を伸ばし一時は20位にいたが降格圏を脱出することができた。調子の良さが出たカーディフ戦。ボーンマス戦とは若干異なり、ペレスを右サイドに張らせてロンドンをより動きやすくする戦術にシフトした。時よりペレスが中に侵入し攻撃の糸口を探るなど機転の利いた働きをすることで相手の守備に時間を割いた結果、3-0でのシャットアウトを成功させた。

とはいえ、ニューカッスルは現在17位で降格圏と勝ち点差たったの2ポイント。プレミアリーグ定着を目標をする中で苦しい状況にいることは確かだ。しかし、ニューカッスルはこうした状況を幾度となく経験している数少ないチームだ。他の降格争いするチームの中で最も経験値が高いと言ってもいいだろう。少ないチャンスをものにし、諦めず勝ち点を取り続ける姿勢を持ち続けたい。

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