ジャカルタ・アジア大会は、8月26日より「eスポーツ」が公開競技として実施され、最終日の9月1日はサッカーゲームである「ウイニングイレブン」が競技として行われた。アジアの各地域予選を突破した8カ国が、各2名ずつ計16選手が大会に参加。日本からは杉村直紀(プレイヤーネーム:SOFIA)選手と相原翼(プレイヤーネーム:レバ)選手が出場した。
予選グループリーグBを順調に首位で通過した日本は、決勝トーナメント準決勝でマレーシアを下した。
決勝は第1ゲームから波乱の幕開けとなった。杉村選手が3-1と終始イランのペースで完敗。2v2となる第2ゲームは、相原選手の活躍で勝利を収めた。続く第3ゲームでは、点の取り合いとなりながらも、相原選手が持ち前の粘り強さを見せた。
結果イランを2対1で破り、見事に金メダルを獲得した。なお、同大会のeスポーツ公開競技に採用されたゲーム種目では、日本で初めてのメダルになる。
優勝後の喜びの声をミックスゾーンで聞いた。杉村(SOFIA)選手は、「アジアのレベルは高いと感じました。100%の力で戦っても、本当にタフな試合ばかりでした。(これをきっかけに)ウイニングイレブンでプロとして食べてけるような道が今後開かれるようになっていけば良いと思います。」と語った。相原(レバ)選手は、「今はまだ高校生なので、ウイニングイレブンを続けられる限りプレイしたいです。今後、大会に出たら少しでも盛り上がるプレイをして(見る人を)魅了していきたい」と両選手は今後の豊富を語った。
eスポーツは、次回の2022年杭州(中国)アジア大会では正式競技になる方針だ。国際オリンピック委員会(IOC)もeスポーツに注目しており、2024年パリ五輪での実施競技しての採用も検討されている。
試合形式は1マッチ3ゲーム制となる。そのうち2ゲームを先取した方が勝利。第1ゲームは1対1、第2ゲームは2対2、第3ゲームは1対1の変則型。リアルスポーツの卓球競技団体戦に近い形式となる。ウイニングイレブン2018に収録されたサッカーチーム(FCバルセロナ・リヴァプールFC・アーセナル・シャルケ04・インテル・ミラン・コリンチャンス・リーベルプレート・コロコロ)より、任意のサッカーチームを選択する。なお、対戦者同士は1ゲーム内に同じサッカーチームを選択することができない。同じチームが選択された場合、審判によるコイントスによって決定する。また、1マッチの3ゲームの内、同じサッカーチームを2度選択することはできない。どのタイミングで、どのサッカーチームを使用するか。サッカーチームの起用方法に戦略性が求められる。