ベルルスコーニ氏への想いも語る
かつてイタリアの名門ミランで10番を背負っていたケヴィン=プリンス・ボアテングが古巣を回想し、多くの名手らと過ごした日々を懐かしんでいる。
現在はドイツのフランクフルトにてプレイするボアテングは、2010-2013シーズンと2015-2016シーズンに2度にわたってロッソネーリへ在籍し、2011年にはスクデット獲得にも貢献。伊『Tuttomercatoweb』のインタビューに応じると、ガーナ人MFはミラン時代を次のように振り返った。
まず、ボアテングが口にしたのは、長年にわたり“ミランの顔”を務め上げたシンボルへの深い愛情だ。
「シルヴィオ・ベルルスコーニのいないミランなんて以前なら想像することすら不可能だったよ。本当に心からそう言える。“イル・カヴァリエレ”(ベルルスコーニの愛称)はいつもロッソネーリの歴史の一部だったし、彼のことを考えずにいるなんて不可能だね。個人的にもベルルスコーニには感謝の念しかない。彼は僕をひとりの男に育て上げてくれたんだ」
消えることのないミラノとの絆はボアテングに3度目の復帰を促すに足るものだろうか。
「あそこに戻りたいかって? もちろんだよ! すぐにでもミランに帰りたいし、彼らに対してNOなんて言えないね。でも同時に現実的に考える必要があるし、それがほぼ不可能なことは分かってるよ」
同僚にも恵まれたミラン時代
続けてボアテングはジュゼッペ・メアッツァで過ごした別次元の日々について言及。最も驚かされたチームメイトの名も明かしている。
「僕がミラノで過ごしたシーズンはすべて信じられないようなものだった。忘れられないね。あのような重要なユニフォームを着ることができたのはすごく誇り高いことさ。それにあそこではたくさんのチャンピオンたちと共にプレイしたんだ。皆素晴らしい名手だったけど、1人しか選べないとしたら僕は迷わずロナウジーニョの名前をあげるよ。彼だけはすべての名手の中でも本当に別格の存在だったからね」
ズラタン・イブラヒモビッチにロビーニョ、ディビッド・ベッカム、アンドレア・ピルロなど、ボアテングが当時のロッカールームを共有したスーパースターの名前を挙げれば枚挙に暇がない。しかし、他の多くのレジェンドが口を揃えて絶賛するように、ボアテングもまたロナウジーニョの人間離れした技術とクオリティーには戦慄をおぼえていたのかもしれない。
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— Ronaldinho Gaúcho (@10Ronaldinho) 2017年8月16日