群馬 1ー2 讃岐
試合終了後、群馬サポーターの怒号は鳴り止まない。「GMを出せ!」と叫ぶゴール裏のサポーターに対し、森下監督自らが拡声器を取り説得を試みる。チームはバラバラだ。
「ここを獲るか獲られるかで今後が変わる」決勝ゴールを決めたカマタマーレ讃岐 馬場が振り返るとおり、降格圏脱出を目論む両チーム共に絶対に負けてはいけない戦いだった。
今日はココから!死ぬほど負けたくない讃岐との一戦。降格圏脱出せよ!バス待ちのサポーターが想像以上に熱い。 #ザスパクサツ群馬 #j2 pic.twitter.com/faBZ745mnX
— サッカー馬鹿 勝村大輔 (@gunners5050) 2017年8月11日
サポーターが怒るのも無理はない。試合開始2時間前、選手を乗せたバスが到着するなり到着を待ちわびた100名を超える群馬サポーターが一斉にチャントを叫ぶ。「90分間共に全力で闘おう」横断幕に託したメッセージは確実に選手たちに伝わっていたはずだ。
そんな彼らの熱い想いは試合開始早々に打ち砕かれることになる。12分、味方からのバックパスをGK牲川が致命的なトラップミス、相手に詰められて先制点をあっさりと献上してしまうことになる。
後がない群馬は、後半猛攻を仕掛ける。62分に高井、65分に石田を投入。立て続けに2枚のカードを切り攻勢に打って出た群馬は、68分、松下が放ったミドルシュートのこぼれ球に飛び込んだカン スイルのヘッドが突き刺さり同点に追いつく。
3ポイント奪取に勢いに乗る群馬だが、88分、カマタマーレ讃岐のカウンターが発動する。二本のパスで鮮やかに崩され決勝点を献上。前節、終了間際に失点した山形戦を悪夢を想起した群馬サポーターも多かったのではないだろうか。
27節を終え勝点14。奇しくも最下位をキープする格好になってしまった群馬。一方の讃岐は前節の水戸戦に続き連勝を飾り、山口と入れ替わり降格圏脱出に成功した。
試合終了後、痛過ぎる敗戦にフラストレーションを爆発させた群馬サポーターだが、何処に何をぶつけようとも結果は変わることはない。それよりも気になることは観客の少なさである。この日の観客動員は2589人にとどまっていた。平日の夜開催、霧雨という悪条件を考慮したとしても余りにも寂しい数字である。
裏天王山と揶揄される最下位決戦は群馬にとって余りにも後味の悪い結末であった。