賞金と分配金が増えて期待される事
現在の2ステージ制では、年間チャンピオンチームへの優勝賞金は1億円、ステージ優勝チームへの優勝賞金は5千万円ですから、ステージ優勝しチャンピオンシップで勝利して年間チャンピオンになるチームは1億5千万円の賞金という事になります。
来シーズンからは、年間チャンピオンには3億円の優勝賞金が与えられる事になるので、単純に2倍の価値に跳ね上がります。経済が成長しない中、収入が200%アップするというのは衝撃的な事だとご理解頂けるはずです。
又優勝チームから4位のチームまでは、育成費に的を絞った強化配分金が支払われる事になりました。優勝チームには翌年から3年間総額約15億円、2位は7億円、3位は3億5千万円、4位は1億8千万円の強化分配金が支払われます。
そして、放映権料の分配金もアップします。Jリーグが得た放映権料は各クラブに分配される仕組みなので、一律基準では無い為にクラブ毎に額の違いがありますが、大凡各クラブに2億円の分配金が毎年支払われています。これが来シーズンからは各クラブに3億5千万円が支払われる事になりました。
今回の改定によって、優勝クラブには3年間総額で約21億5千万円の収入がもたらされる事になりました。つまり1シーズンの優勝をするという価値が飛躍的に高まり、Jリーグ優勝という目標に向かう各クラブのモチベーションも向上し、ゲームの質の改善も期待されます。
この様に、各クラブの収入が大幅に増える事になり、当然ながら施設の運営費や選手の人件費に反映される事になるはずで、魅力的なスタジアムや世界の有名選手の獲得、若手有能選手の育成に繋がる事は必至です。
つまり収入増によって、我々サッカーファンにとっては魅力溢れるサッカーが観戦できる環境がもたらされる事になります。間違い無くJリーグが更に面白くなります!
(記載基準はJ1クラブ。J2も増加しますがページの都合上省略させて頂きます。)
有名外国人選手が増える可能性のある外国人枠
現在Jリーグでは、外国人選手の登録には人数制限があります。外国人登録は3名、アマチュア又は20歳未満のプロC契約選手が2名、アジアサッカー連盟加盟国選手が1名、Jリーグ提携国選手が2名という規定です。
又、1試合の出場登録は、外国人選手3名、アジアサッカー連盟加盟国選手とJリーグ提携国選手が1名という規定になっています。
来シーズンからは、外国人選手の登録が条件無しに5名に増えます。この事から、従来以上に有名外国人選手がJリーグにやって来る可能性が高まりました。
Jリーグ勢は昨今アジアチャンピオンズリーグで覇権を手にしていません。これは経済力に物を言わせて有名外国人選手を爆買いしている中国クラブの台頭が大きな理由です。
アジアサッカーの盟主としてのポジションを維持する為には、Jリーグの質と力の向上は欠かせません。勿論日本人選手の力量の向上によってアジアの覇権を手に入れるのがベストですが、現在各国のリーグでは国籍を超えた選手の活躍が当たり前の時代です。
世界最高のサッカーリーグと言われているプレミアリーグには外国籍選手登録の制限はありません。ですから、世界各国の代表選手が多数在籍するサッカーのデパートの様なリーグです。世界の有名選手の活躍を1つのリーグで観戦できるのはサッカーファンにとってはとても楽しく魅力的です。
Jリーグもプレミアリーグに一歩近づいたと理解できるのではないでしょうか。何年か後には、メッシやネイマールがJリーグで活躍している姿を想像してみて下さい。ワクワクして来ませんか!
勿論、質の高い外国人選手がJリーグで活躍する事で、日本人選手の能力向上も期待できます。
by 超ワールドサッカー
世界のサッカーの潮流に、Jリーグも少しずつ乗って来ている改革が、来年始まろうとしています。
2017年のJリーグは、間違いなく面白くなります。乞うご期待!
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