バルサのMSNトリオ、レアルのBBCトリオ、そして浦和のKLMトリオをご存知ですか?

リーガエスパニョーラの強豪クラブと言えば、FCバルセロナとレアル・マドリードがすぐに頭に浮かぶと思います。バルサと言えばリオネル・メッシ選手(以降メッシ選手と記載)、レアルと言えばクリスチアーノ・ロナウド選手(以降ロナウド選手と記載)。両クラブを代表するストライカーであり、バロンドールを受賞している世界的な名選手です。サッカー・ファンならば知らない人はいないでしょう。
しかし両クラブ共に、最近はこの2人だけではなく、3選手セットで語られる事が多くなりました。スター軍団ならではの選手層があるからこそなんです。
同じようにJリーグ随一のサポーターを誇る浦和レッズにも、バルサやレアルと同じ様に、最近は3選手が注目を浴びているのをご存知でしたか?略してKLMトリオと呼ばれているんです。


by 朝日新聞デジタル

先ずは本家本元のトリオ・メンバー

ご存知の方が多いかもしれませんが、本家本元の2クラブのトリオ・メンバーを先ずご紹介しましょう。
FCバルセロナのMSNトリオと言えば、Mはアルゼンチン代表のFWメッシ選手、Sはウルグアイ代表のFWルイス・スアレス選手、Nはブラジル代表のFWネイマール選手の事を言います。
レアル・マドリードのBBCトリオと言えば、Bはウェールズ代表のMFギャレス・ベイル選手、次のBはフランス代表のFWカリム・ベンゼマ選手、Cはポルトガル代表のFWロナウド選手の事を言います。
両クラブ共にこのトリオ・メンバーで、クラブのほとんどの得点を決めているんです。


バルセロナのMSNトリオby DeviantArt


レアル・マドリーのBBCトリオby リーガ・エスパニョーラ情報局!

浦和レッズのKLMトリオ

そしてJリーグの浦和レッズにも、バルサやレアル同様にトリオで乗っているメンバーがいるんです。そのトリオはKLMと呼ばれています。オランダ航空みたいですね。ちなみにKLMオランダ航空は浦和レッズのパートナーではありませんが、ルフトハンザドイツ航空は浦和レッズのオフィシャルパートナーです。
さて、Kは興梠慎三選手(以降興梠選手と記載)、Lは李忠成選手(以降李選手と記載)、Mは武藤雄樹選手(以降武藤選手と記載)の3人の事なんです。
先日のJリーグ第7節ベガルタ仙台戦で、今シーズン初めてトリオの揃い踏みが実現しました。え、まだ初めてなのに何でKLMトリオが注目なのかと疑問にお思いの方もおられるでしょう。
実はこの3人は今シーズン絶好調なんです。3人の揃い踏みはベガルタ仙台戦が初めてながら、それぞれが活躍して得点を重ねているんです。そこでKLMトリオと言われ始めたのです。


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K=興梠選手


by 鹿島アントラーズ原理主義

興梠選手は鹿児島県出身の29歳。鹿島アントラーズで活躍した後に2013年に浦和レッズに移籍しました。
浦和レッズ移籍後昨シーズンまでの3シーズン共に10得点以上のゴールを決めている浦和レッズのエースストライカーです。
各年代の日本代表に選出されて、A代表にも16試合出場しています。
特筆すべきデータは、ACLでの日本人最多得点ホールダーなんです。興梠選手は鹿島アントラーズで4度、浦和レッズで3度、合計7度のACLに出場を果たしています。
そして昨シーズンまでACLで12得点し日本人最高得点者でしたが、今シーズンも既に2得点し合計14得点で日本人最多得点記録を更新しています。
今シーズンは絶好調で、既にJリーグで5得点を決めていて、筆者が執筆している現在時点で他のクラブの4選手と共に第二位につけています。

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L=李選手


by URAWA RED DIAMONDS

李選手は東京都出身の30歳。韓国籍でしたが2007年に日本に帰化し、日本代表にも選出されています。
高校生の時にFC東京ユースに入団し、2004年にFC東京のトップチームに昇格しプロデビューを飾ります。
その後柏レイソル、サンフィレッチェ広島から、プレミア・リーグのサウサンプトンに移籍し海外デビューします。
2014年に浦和レッズに移籍。サブからの出場機会が多かったものの、今シーズンは2シャドーの一角として定位置を確保しています。

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M=武藤選手


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武藤選手は神奈川県出身の27歳。2011年に流通経済大学からベガルタ仙台に入団します。ベガルタ仙台ではスタメンに定着できませんでした。
2015年に浦和レッズに移籍。すると瞬く間にスタメンに定着して、自身初めての二桁得点を達成し、チーム内得点王になります。
日本代表にも初選出されて、東アジアカップでは2得点して大会得点王になりました。
今シーズンは、ACLで既に3得点、Jリーグでも2得点しています。とにかく運動量の多い、躍動的な選手です。

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KLMトリオへの期待

とにかくこの3人は今シーズンの浦和レッズで目覚しい活躍を遂げています。
KLMトリオの得点を追ってみると、2月24日のACLシドニーFC戦は興梠選手と武藤選手、3月12日アビスパ福岡戦は興梠選手が2得点、3月16日のACL広州恒大戦は興梠選手と武藤選手、3月20日の湘南ベルマーレ戦は興梠選手と李選手、4月5日のACL広州恒大戦は武藤選手、そして4月16日のベガルタ仙台戦で揃い踏み。徐々にトリオの活躍度合いが進化しています。
李選手と武藤選手の2シャドーに対して、ワントップに興梠選手というのがこのKLMトリオの配置ですが、ワントップにズラタン選手が入ったり、シャドーに石原選手や新加入の駒井選手がスイッチしたりと、浦和レッズの攻撃バリエーションは豊富です。
MSNトリオ、BBCトリオに引けを取らない、KLMトリオがJリーグの目玉になりそうな勢いです。ちなみにKLMトリオの命名者は、トリオメンバーの一人である李選手らしいです。
今シーズンの浦和レッズKLMトリオの活躍に注目してみて下さい!


by RED VOLTAGE

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