ブンデスリーガで首位バイエルンミュンヘンを2位で追走し、先日行われたヨーロッパリーグにおいてもトッテナムに快勝したドルトムント。そのドルトムントのエースとして活躍するのが来夏レアルマドリードへの移籍が噂されるエメリク・オーバメヤン選手。
今回はそんなエメリク・オーバメヤン選手がどんな選手かをまとめてみました。
by GOAL.com
ミランからフランスを渡り歩く
父親がミランのスカウトをしていたこともあってかミランのユースチームでキャリアをスタートさせたオーバメヤン選手。その後成長を期待してレンタルに出されたフランスのディジョンFCO、LOSCリール、ASモナコではミランを納得させる活躍が出来ず2012年1月にリーグ・アンのASサンテティエンヌへ完全移籍することとなります。
しかしここで挫けなかったオーバメヤン選手。
ウイングの選手ながら2シーズン連続で15得点以上を記録しドイツの強豪ドルトムントへと移籍してステップアップを果たします。
ドルトムント加入当初も主にサイドを主戦場としてプレーするも当時のチームのエース”レバンドフスキー”選手の移籍以降センターフォワードの人材不足に陥ったドルトムントのクロップ監督はオーバメヤン選手をシーズン中盤からセンターフォワードへと抜擢。当初は慣れないポジションへの適応に苦しむも徐々にストライカーとしての才能を開花させ16得点6アシストを記録し降格圏に苦しんでたドルトムントの残留に大きく貢献します。
30メートル走ではウサイン・ボルトより速い?圧倒的なスピードを生かしたプレースタイル
by ゲキサカ
快速FWとして知られるオーバメヤン選手。
2013年7月のトレーニング中には2009年にウサイン・ボルトが100m走の世界新記録9.58秒を記録した時の30m通過タイム3.78秒を上回る記録である3.7秒を記録したと報道されました。
実際の試合でもそのスピードは存分に生かされておりドリブル突破や裏への抜け出し、取り分け密着マークをしてくる相手DFを一瞬で引き離してフリーになるのに使われる身体能力は彼がストライカーとして歴史に名を刻むために神様が彼に与えたプレゼントかと思える程です。
またディフェンス面でもそのスピードは相手の脅威となっており、そのスピードを生かしたあまりにも速いプレッシングがボールホルダーのミスを誘発させるシーンが多く見られます。
ド派手なゴールパフォーマンス
オーバメヤン選手といえばゴール後に見せる前方宙返りのド派手なパフォーマンス。
しかし2016年1月にはガボンサッカー連盟から怪我をする事を懸念されて、このパフォーマンスをやめるように注意を受けました。
本人も
ゴールを決めると感情を抑えることができないんだ。怪我をするなんて全然思わないし、何も考えずに跳んでいるだけさ。でも気を付けないとね
と語っているように最近ではそのパフォーマンスの頻度はかなり減っております。
しかしその影響はプレー面に好影響を及ぼしてるようで今シーズンは怪我も少なく、落ち着いたプレーで得点だけでなく前線から下りてきてのスペース作りやアシストでも勝利に貢献しています。
レアル移籍の信憑性は?
by SOCCER KING
今回報道されたシーズン中のレアルマドリードへの移籍合意報道。
これに対しオーバメヤン選手は「まったくのでたらめ」と一蹴しました。
しかし過去にはフランス地元紙「レキップ」のインタビューで
マドリードから100キロのアビラという町で生まれた祖父と、2014年の死に際に僕は約束したんだ。いつの日かレアルでプレーすると。難しいことだろうが、僕の心の底にこの約束は常に存在するんだ
と語っている通り来夏の移籍も両チームの交渉次第では十分ありえることでしょう。
驚異的なスピードと磨き上げた得点感覚がスペインを震撼させる日もそう遠くはないかも知れません。