世界各国で行われているサッカーの試合。最も世界的なスポーツであるサッカーは、多くの国々で国内リーグやトーナメントが行われています。
それぞれの国でその年のサッカー・クラブのチャンピオン・チームが決められ、そのチャンピオン・チームや上位チームが近接する国外のエリアでのリーグ戦やカップ戦に参戦しています。
サッカーというスポーツは、その他のスポーツに比べてグローバルで且つ数多くのゲームが行われています。つまり世界的に人気のスポーツなんです。
日本ではJリーグのチャンピオンと上位クラブ、そして天皇杯を制したクラブが、翌年アジア・チャンピオンズ・リーグを戦い、アジア・チャンピオンになると、年末行われるクラブ・チームの世界一を決めるクラブ・ワールド・カップにアジア代表クラブとして出場できます。
同じ様に各大陸やエリアでは、リーグ戦やカップ戦が行われていますが、やはりヨーロッパ・リーグの楽しさや厳しさは格別です。国内リーグも熾烈ならば、ヨーロッパ域内の戦いも熾烈です。ヨーロッパでは大きく3つの域内大会があるのですが、今回はその中のUEFAヨーロッパ・リーグを取り上げてみたいと思います。
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ヨーロッパ域内のリーグ戦とカップ戦
日本代表の選手が数多く在籍するヨーロッパのサッカー・リーグ。
代表的な選手でご紹介すると、北から、DF吉田麻也選手が所属するサザンプトンが属するイングランドのプレミア・リーグ。代表キャプテン長谷部誠選手が所属するフランクフルトの属するドイツのブンデスリーガ。本田圭佑選手が所属するACミランの属するイタリアのセリエA。FW乾貴士選手が所属するエイバルの属するスペインのリーガ・エスパニョーラなど。
ヨーロッパのサッカー・リーグには世界各国から代表クラスの選手が数多く所属して活躍しています。ですから、ヨーロッパ・リーグとは言っても、もはや世界代表リーグと言っても良いかもしれない位に、世界各国の有名選手がしのぎを削る、とても魅力的なサッカーが展開されている地域と言えます。
このヨーロッパ地域では3つの大きな大会があります。それは、UEFAチャンピオンズ・リーグ(以降チャンピオンズ・リーグと記載)、UEFAヨーロッパ・リーグ(ヨーロッパ・リーグと記載)、そしてUEFAヨーロッパ・カップです。
チャンピオンズ・リーグの名前は聞いた事がある方も多いと思いますが、ヨーロッパ・リーグは余り聞き慣れないのではないでしょうか。ちょっと複雑な仕組みなのですが、ここでは簡単にご説明致します。
by ゲキサカ
ヨーロッパ・リーグとは
ヨーロッパ・リーグは、欧州サッカー連盟が主催して行われるヨーロッパ域内の国際大会のことで、以前はUEFAカップと呼ばれていた大会が、名称と仕組みを変えて2009年から2010年シーズンに開始された大会なんです。
そもそもヨーロッパ・リーグはヨーロッパ各国のカップ戦優勝クラブとリーグ戦上位クラブ同士が対戦する大会でした。一方チャンピオンズ・リーグは、各国リーグのチャンピオン1チームだけしか出場できない制度でしたから、ヨーロッパ・リーグの出場するチームは各国リーグで優勝を逃したチーム同士が参加するレベルの高い大会だったのです。
ところが、チャンピオンズ・リーグが各国リーグの上位複数チームが参加する大会に変貌したことから、ヨーロッパのビッグ・クラブが軒並みチャンピオンズ・リーグに参加してしまう結果になり、ヨーロッパ・リーグはチャンピオンズ・リーグに出場できないチーム同士の大会という不名誉な烙印を押されてしまったのです。
そこで、ヨーロッパ・リーグは大会への参加条件を見直しました。チャンピオンズ・リーグの本大会3位敗退組を参加できるように条件変更したのです。その結果、近年の例を挙げると、マンチェスター・ユナイテッドやドルトムントなど、本来はチャンピオンズ・リーグの上位を戦って然るべきチームが名を連ねる様になり、見ごたえが増すことに繋がりました。
厳密な参加条件はとても複雑なのでここでは省略させて頂きますが、各国のカップ戦優勝クラブ、又UEFAが決めている各国のランキングによって割り振られた枠で上位チームが参加する方式になっています。繰り返し申し上げますが、とても複雑な方式です。
ですが、複雑な方式で各国のクラブが選ばれて参加する大会なので、様々なチームが闘いを繰り広げる注目すべき大会とも言えます。
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決勝トーナメント32クラブ
ELラウンド32対戦カードby footballologies
既に今シーズンの大会は2015年7月2日に予選一回戦が行われて、グループ・リーグを勝ち残った24クラブが決定しています。この24クラブにチャンピオンズ・リーグのグループ・リーグ3位のクラブ8クラブが加わり、合計32クラブで2016年2月から始める決勝トーナメントが始まります。このことをラウンド32と呼んでいます。
先ずグループ・リーグを勝ち残った24クラブから主だったクラブをご紹介しますと、香川慎司選手の所属するボルシア・ドルトムント、内田篤人選手が所属するシャルケ、田中順也選手のスポルディング・リスボン、柿谷曜一朗選手が所属していたバーゼルの他、プレミアリーグのリバプールやトッテナム・ホットスパー、セリエAのラッツイオやナポリ、フランスのマルセイユなどが名を連ねています。
又、チャンピオンズ・リーグのグループ・リーグ3位からは、プレミア・リーグのマンチェスター・ユナイテッド、ブンデスリーガからはバイエル・レバークーゼン、リーガ・エスパニョーラからはセビージャ、ポルトガルからはポルトなど、そうそうたるクラブが参戦して来ます。参加クラブの名前をちょっと聞いただけでも凄い大会という事がおわかりになると思います。
熱い闘いが繰り広げられること間違いないヨーロッパ・リーグ。お見逃しなく!
by AFP BB NEWS