今シーズンよりスペイン2部マラガでプレーする岡崎慎司がいよいよそのピッチに立つ。18日のリーグ初戦のラシンとのゲームには選手登録が間に合わず欠場となったものの、次節のホーム開幕となるラス・パルマス戦までには登録完了の見込みであると現地メディアが報じたという。
■日本人屈指の点取り屋としての歩み
2019-2020シーズンは日本人の注目選手がリーガ昇格を目指し、スペインリーグ2部で戦う。
香川真司がレアル・サラゴサ、柴崎岳もデポルティボ・ラ・コルーニャのユニフォームを新たに身に纏う。両プレイヤーとも既に開幕戦を戦い、何れも高評価を得るプレーではやくもセグンダ・ディビジョンにインパクトを与えている。
2人に後れを取る形となったものの、日本代表のストライカーとして歴代3位の得点数を誇る岡崎のスペインデビューもこの上ない楽しみだ。2005年に清水エスパルスでデビュー、6シーズンを戦った後、南アフリカW杯後、ドイツシュツットガルトへ移籍を果たす。そこからマインツを経て、海外3クラブ目となるイングランド・レスターシティではプレミアリーグ優勝も経験している。いずれのクラブでも主力として欠くことの出来ない働きでピッチを縦横無尽に走り続けてきた岡崎。とうに海外クラブでのキャリアがプロ生活の半分以上を占めているベテランの新らしい戦いがいよいよ目の前だ。
■身体を投げ出しての得点シーンを期待
昨シーズンはプレミアリーグで21試合に出場をしたもののレギュラー獲得には至らず、欧州のクラブ移籍後では初めてゴールを記録することなくシーズンを終えた。岡崎の大きな特徴の一つであるオフ・ザ・ボールでの献身的な動きでも各所属クラブにおいて計り知れない貢献度を刻んできた。だが、やはり最大の魅力は形に拘らないゴールであり、多くのファンが期待することこそ泥臭い姿での得点シーンであることは間違いない。
移籍後、クラブでの初の実戦となった開幕前のプレシーズンマッチでも2トップの一角としてプレーし、好連携をみせるなど状態の良さをアピール済みだ。前所属チームを去る事を決意した昨シーズン終盤、「もう一度、ヨーロッパで自分の価値を上げたい」と、悲壮感さえ感じさせながらも強い覚悟を露にし、6月には日本代表としてコパ・アメリカのピッチにも立った。33歳となった今でもなお、フットボールプレイヤーとしての向上を信じて歩みを止めない岡崎。日本と、そして欧州での長年のキャリアからくる経験をスペイン2部の舞台で見せつけるべく背番号23は今季もゴールを目指す。
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