若い者には負けられない!40歳を超えて頑張るサッカー選手たち

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”人間50年”とは本能寺で非業の死を遂げた戦国武将の織田信長の言葉です。今や、寿命はどんどん伸びて、日本は高齢化社会を迎えています。人生の寿命が伸びる事は、アスリートの現役寿命にも影響を与えているかの様です。
スキージャンプではレジェンドと呼ばれている葛西紀明選手や、プロ野球中日ドラゴンズの岩瀬仁紀投手など、従来の概念では引退している年齢なのに、今尚トップアスリートとして活躍されている選手が多々おられます。

サッカー界においても同様です。そもそもプロサッカー選手になる事自体が困難で、プロになれてもゲームに出場し続ける事が困難で、30歳まで現役を続ける事さえも難しい世界で、40歳を超えても尚現役でゲームに出場すると言う事は、困難極まりない事は皆さんも容易にご想像できると思うのです。
そこで、若い者にはまだまだ負けられないと、中年の星と呼ばれる様に、40歳を超えて現役最前線で活躍しているプロサッカー選手(Jリーガー)をご紹介します。

各チームのSNSで紹介されている写真と一緒にご覧ください。

この人をおいて他ならないキング・カズ

  
三浦知良選手(以降、カズ選手と記載)はキングカズと呼ばれて久しく、日本のプロサッカー界を牽引して来て、今なお現役Jリーガーとして活躍している、多くの方がご存じのスーパースター選手です。
   
まだJリーグが無かった1982年、カズ選手は高校1年生の時に自らの意志で高校を中退し、単身ブラジルに渡ってCAジュベントスというクラブでプロサッカー選手になりました。
   
◼️関連記事:奇跡の50歳、Jリーグ最年長選手・三浦知良選手は世界最高齢サッカー選手?

   
今年もJ2の横浜FCに在籍し、開幕戦となった2月26日にはスタメンで出場を果たしました。この日はカズ選手の誕生日。今年は開幕と同時に前人未到の50歳Jリーガーとしてピッチに立ったのでした。
   
世界を見渡しても、高校生の時代から50歳に至るまで、プロサッカー選手として現役を継続し活躍し続けている選手は見当たりません。
ですから、カズ選手の活躍は、日本のみならず世界中のサッカー関係者からも注目を集めているのです。
   

#HAMABLUE #三ツ沢を青にそめよう#横浜FC

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キング・カズに続くレジェンド8人

世界最高齢現役プロサッカー選手とみなされるカズ選手に続く40代のJリーガーは8名存在しています。氏名・生年月日・年齢は下記の通りです。
中山雅史選手(1967年9月23日、49歳)
土屋征夫選手(1974年7月31日、42歳)
伊東輝悦選手(1974年8月31日、42歳)
川口能活選手(1975年8月15日、41歳)
楢崎正剛選手(1976年4月15日、41歳)
盛田剛平選手(1976年7月13日、40歳)
富田大介選手(1977年4月24日、40歳)
本間幸司選手(1977年4月27日、40歳)
の8レジェンズです。
  
それぞれの選手の所属チーム名、ポジションと略歴を、カテゴリー別に見てみましょう。  

J1の40代レジェンズ

日本のプロサッカーリーグであるJリーグは、三つのカテゴリーで構成されています。それぞれのカテゴリーはJリーグを表すJというアルファベットの後に数字でヒエラルキーが示されます。
  
数字の少ない方が上位カテゴリーなので、J1リーグというのがJリーグのトップカテゴリーという事になります。このJ1のクラブに所属する40代選手は、何と現在唯お一人だけなのです。ご存じでしたか?
  
カズ選手でさえも横浜FCというJ2のクラブに所属しています。一概には言えませんが、カテゴリー上位のクラブに所属する事は、下位クラブに所属する事に比べて難しい事です。
  
日本で最も上位リーグであるJ1所属の最高齢40代選手が、ヴァンフォーレ甲府のDF土屋征夫選手42歳です。
  
土屋選手の略歴は個性的です。高校のサッカー部に入部するも、一週間で退部して書道部に入部し卒業します。カズ選手と似ているのですが、卒業後に単身ブラジルにサッカー留学しています。
  
ブラジルから帰国してヴェルデイ川崎でJリーガーになるのは1997年の事。イタリアのジェノア移籍から帰国したカズ選手もヴェルデイ川崎に在籍している時代でした。
ブラジルに単身渡伯した事も、40歳を超えてJリーガーでいる事も、土屋選手とカズ選手のサッカー人としての生きざまにはどこか共通項があります。
  
その後、ヴィッセル神戸、柏レイソル、大宮アルディージャ、東京ヴェルディを経て、2013年からヴァンフォーレ甲府の一員として現在に至っています。神戸時代から始めたスキンヘッドがトレードマークです。
     

J2の40代レジェンズ

Jリーグの第二カテゴリーであるJ2所属の40代選手は4名。
名古屋グランパスのGK楢崎正剛選手41歳、ザスパクサツ群馬のFW盛田剛平選手40歳、徳島ヴォルティスのDF富田大介選手40歳、水戸ホーリーホックのGK本間幸司選手40歳です。個性的な4人が集まりました。
  
楢崎選手は言わずと知れた元日本代表の守護神。国際Aマッチ出場77試合で、7試合連続無失点という記録保持者です。ワールドカップには1998年フランス大会から2010年南アフリカ大会まで4度選出され、2002年日韓大会では全試合出場を果たしています。
  
盛田選手はとても不思議な魅力のある選手です。1999年に浦和レッズに入団してから現在までJ1,J2の7クラブに在籍し、プロ通算19年で16得点ながら、40歳の現在まで多くのクラブから請われて現役を続行しています。近年ではDFとFWの両方をこなすなど、ポリバレントな選手と言えます。
  
富田選手は、筑波大学卒業後の2000年に水戸ホーリーホックに入団し、現在に至るまで通算6クラブに在籍しているDFの選手です。DFでありながら、J1J2通算25得点は、前出のFW盛田選手よりも高い得点です。
  
本間選手は1996年に浦和レッズに入団しますが、1999年に移籍した水戸ホーリーホックで現在まで19年在籍しているミスター水戸と言っても過言で無い選手です。J2通算563試合出場という最多出場記録保持者で、現在も継続中です。
  
日本の守護神であった楢崎選手以外の三名は、代表経験者でも無く、抜群の知名度がある訳でもありませんが、ここまで長年現役を続けられている理由は、それぞれのクラブに有益な個性を有しているからに違いありません。 
 
 

J3の40代レジェンズ

  
Jリーグの第三カテゴリーであるJ3所属の40代選手は3名。この3人は、元日本代表選手で、輝かしい経歴の持ち主ばかりです。
アスルクラロ沼津のFW中山雅史選手49歳 アスルクラロ沼津のDF伊東輝悦選手42歳、SC相模原のGK川口能活41歳です。
  
中山選手はゴン中山と称される人気スター選手。2016年3月に現在名古屋グランパスで当時サンフィレッチェ広島の佐藤寿人選手にJ1リーグ最多得点記録を抜かれてしまいましたが、それまでは157ゴールという最多得点記録保持者でした。(現在はFC東京の大久保嘉人選手が最多得点記録保持者です。)
  
日本代表で通算53試合に出場し21ゴール。特筆すべきは日本代表が初めてワールドカップに出場した時のFWで、ワールドカップにおける日本初得点を決めた選手であるという事です。
  
カズ選手とは盟友の関係で、日本代表、Jリーグを牽引して来たスター選手の一人としても有名です。現在はJ3のアスルクラロ沼津に所属していますが、解説者としても活躍されていますので、お茶の間でも有名です。
  
伊東選手は、長らく清水エスパルスの顔とも言える大黒柱でした。1996年のアトランタオリンピックに代表として出場し、ブラジルに勝利するという”マイアミの軌跡”における得点者として有名になりました。
  
川口選手は、楢崎選手の好敵手で、日本の守護神である正GKの座を常に争っている関係でした。日本代表としての出場116試合は歴代3位、GKとして歴代1位の記録保持者です。
J3に所属の三名の選手は、何れも日本代表として輝かしい経歴を持ち、今尚J3というカテゴリーでその経験を活かしながら、クラブに貢献し続けてくれているのです。
  

40歳を超えてプロのアスリートである事は至難の業です。ボールゲームとは言え、走行距離が長く、格闘系でもあるサッカーという競技において、現役を継続する事は超人的とも言えます。
GK以外は、流石に90分のフル出場は難しいものの、今シーズンのゲームの中で、彼らの雄姿を見出す事ができます。彼ら40代選手の活躍を励みに、私達一般人も明るく頑張ろうではありませんか!

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