2016シーズンの決着戦か?今年の富士ゼロックスカップは例年よりも熱い闘いが期待できます!

世界各国のプロサッカーリーグは、リーグ戦とカップ戦の二つがあるのが一般的です。Jリーグも3カテゴリーのリーグ戦と、いくつかのカップ戦が1シーズンの中にスケジューリングされています。
 Jリーグの年明け最初の公式戦は富士ゼロックスカップ。今年は2月18日(土)に日産スタジアムで開催されます。
 今年の対戦チームは、鹿島アントラーズと浦和レッズ。昨シーズンのJリーグの雌雄を決する闘いを繰り広げた両チームによる、見ごたえあるゲームが期待されます。


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3つの大きなカップ戦がある日本サッカー

  
Jリーグのカップ戦はシーズンに二つあります。一つは今回ご紹介する富士ゼロックスカップ。もう一つはルヴァンカップです。
富士ゼロックスカップは、前年シーズンのJリーグ王者と天皇杯王者が対戦する1試合だけのカップ戦です。1994年に創設されて、初回から現在に至るまで富士ゼロックスが特別協賛している事からネーミングされています。
前年シーズンのJリーグ王者と天皇杯王者が同一クラブの場合は、Jリーグ準優勝チームがJリーグ王者と対戦するというルールになっています。
その為、昨年の場合は鹿島アントラーズが両方のタイトルホールダーである事からこのルールが適用されて、今年の富士ゼロックスカップの対戦相手はJリーグ準優勝チームの浦和レッズという事になっているのです。

一方のルヴァンカップは、正式にはJリーグカップと呼ばれるカップ戦で、一般的には冠スポンサーの名前で呼ばれます。1992年に創設されて以来ずっとヤマザキナビスコが冠スポンサーでしたが、昨年ヤマザキビスケットとナビスコとのライセンス契約が終了した為、基幹商品のルバンの名称がネーミングされています。
富士ゼロックスカップは2チームだけのカップ戦ですが、ルヴァンカップはJ1全チームが参加するカップ戦という違いがあります。
又、Jリーグというプロサッカーリーグのカップ戦以外に、アマチュアクラブを含めた日本全国のサッカーチームが頂点を競う天皇杯というカップ戦が有る事は、多くの方がご存じだと思います。
  
この様に、日本のサッカー界には、大きく三つのカップ戦があり、毎年各チームが凌ぎを削ってタイトルを目指しています。
  

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2016年の因縁の決着

昨シーズンのJリーグは鹿島アントラーズがタイトルを獲得しました。しかし、年間勝ち点は浦和レッズが圧倒していました。
何故この様な結果になったのかというと、2シーズン制という変則スタイルのリーグ運営がされた事が原因です。
リーグの収益確保の為、シーズンを2ステージ制にした上で、ステージリーグが終了した後に、タイトルをかけて上位クラブがチャンピオンシップのトーナメントを闘い年間優勝を決めるという、極めて変則的なシステムが導入されたからです。
実際に1stステージは鹿島アントラーズが制し、2stステージは浦和レッズが制して、年間勝ち点1位は浦和レッズというシーズン結果でした。
通常の1シーズン制であれば浦和レッズが正式な年間王者でしたが、一昨年と昨年の2シーズンは、変則的な2ステージ制であった為、浦和レッズは自動的に年間王者の座を獲得する事ができなかったのです。
そして迎えた最終決着の場であるチャンピオンシップの決勝戦で両チームは対戦します。ホーム&アウエイで行われた2ゲームの結果は1勝1敗総得点は3点で同じ。然し、アウエイゲームでの得点に重きが置かれたルールで運営された結果、鹿島アントラーズが年間王者になったのが昨年のシーズンでした。
J2の場合、J1昇格プレイオフのゲームでは、各試合1試合90分で行われ、決着がつかなかった場合は年間勝ち点上位チームの勝利となります。ですから、同じレギュレーションで行われていたならば、チャンピオンシップ決勝第1戦で勝利していた浦和レッズが年間王者の筈だったのです。
この様に、2016年シーズンのJ1優勝チームの決着は後味の悪い結果を残しました。年間勝ち点1位でチャンピオンシップ第1戦に勝利した浦和レッズと、年間勝ち点で浦和レッズに15差をつけられていたのにチャンピオンシップ決勝で勝利した鹿島アントラーズ。2016年シーズンの因縁は、2017年富士ゼロックスカップに持ち越されたかの様は決着だったのです。
ですから、例年Jリーグ開幕一週間前に行われる富士ゼロックスカップの位置付けは、今年に限っては例年の比では無い位に盛り上がる事が予想されるのです。


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シーズンを迎えるニューフェース

各クラブ共に、シーズンを迎えるに当たって選手の補強とキャンプを実施して、昨シーズンの成績を上回る事を目指しています。
年間王者になった鹿島アントラーズは連覇を目指し、惜しくも10年振りのJリーグ優勝を遂げられなかった浦和レッズも当然優勝を狙って準備を進めている筈です。
鹿島アントラーズは、チームの司令塔であったMFの柴崎岳選手のリーガエスパニョーラ2部テネリフェへの移籍という大きな人材流失がありました。
一方で、新戦力として外国人選手を中心とした補強を進めました。ブラジルのパルメイラスから代表経験のあるFWレアンドロ選手、アルビレックス新潟からMFレオ・シルバ選手、ヴィッセル神戸からペドロ・ジュニオール選手という得点能力の高い3人が加わっています。
 浦和レッズは、主力選手の移籍は無く、ファジアーノ岡山からリオ五輪代表のMF矢島慎也選手、1.FCケルンから昨シーズン移籍してすぐにジェフ千葉にレンタルされていたMF長澤和輝選手が復帰し、アルビレックス新潟からFWラファエル・シルバ選手、横浜F.マリノスからGK榎本哲也選手が加入するという、地味ながら堅実な補強が行われました。
 これらの移籍選手の活躍を含めて、Jリーグ前哨戦であり、昨シーズンの因縁を決着する意味でも、今年の富士ゼロックスカップは見ごたえのあるゲームが期待されます。
 

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 鹿島アントラーズと浦和レッズは、言わずと知れたJリーグの強豪クラブ。Jリーグ最多優勝を誇る鹿島アントラーズは富士ゼロックスカップへの出場は今回で10回目の事です。
一方の浦和レッズの富士ゼロックスカップへの出場は今回で4回目とはいえ、ミハエル・ペトロビッチ監督が就任してからの6年間は常にリーグ優勝を争う位置にいます。
昨シーズンの結末が話題になった事からも、今年初の公式戦である富士ゼロックスカップ2017は、両チームの熱い闘いが予想されます!


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