Jリーグで長期政権を築いた監督達!
世界でも稀に見る混戦が起きやすいJリーグ。このJリーグにおいて長きに渡って同一クラブで監督を務めるのも大変なものです。
今回はそんなJリーグで長期政権といえる5年以上同一チームを率いた監督達を特集してみました。
Jリーグ歴代No.1の長期政権を築いた西野朗氏
Jリーグにおいて歴代No.1の長期政権を築いたのがガンバ大阪を2002年から2011年までの10シーズン率いた西野朗氏です。
西野氏が率いるまでは1997年の4位が最高順位とオリジナル10のチームの中でも中位の常連だったガンバ大阪をJリーグ屈指の強豪チームへと変貌させました。
率いた10年間で獲得したタイトルはリーグ優勝1回、Jリーグカップ1回、天皇杯2回の4つ。リーグ戦においては10年間で3位以下となったのが2003年(10位)と2008年(8位)という驚異的な成績を残しました。
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安定感がすごいミハイロ・ペトロヴィッチ監督
2017年シーズンも浦和レッドダイヤモンズ(以下浦和レッズ)の監督続投が決まったのがミハイロ・ペトロヴィッチ監督。続投決定により浦和レッズで6シーズン目となり、長期政権となります。
そんなペトロヴィッチ監督は浦和レッズの前に指揮をしていたサンフレッチェ広島でも6シーズンを率いており、Jリーグにおけるその安定感は他に類を見ません。
リーグ下位が定番となっていたサンフレッチェをリーグ中位に押し上げ、浦和レッズではJリーグトップの成績を維持するなどJリーグの人気クラブをその手腕で支えています。
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柏レイソルをJリーグの強豪に押し上げたネルシーニョ監督
2016年のJリーグで大きな驚きを与えた2ndステージ2位という成績を残したヴィッセル神戸を指揮するネルシーニョ監督も柏レイソルで長期政権を築いた監督です。
2009年7月とシーズン途中から柏レイソルの指揮官となり、就任前に最下位となっていたチームで奮闘しますがあえなく降格。しかし、翌年J2でリーグ敗戦数最小記録を樹立し優勝、J1へと復帰を果たすとJリーグ初となる昇格1年目でJ1優勝を果たします。
その後も2014年の退任まで毎年タイトルを獲得するなど柏レイソルをJリーグの強豪へと育て上げました。
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Jリーグで理想の実現を図った風間八宏氏
チームのアイデンティティーとなるサッカーを作り上げることができるのも長期政権をチームが選択する上で大切なものとなります。
そんなアイデンティティーと確立に挑戦したのが、2012年から2016年まで5年間川崎フロンターレを率いた風間八宏氏です。
『風間イズム』と評される、トラップ1つにまで徹底的にこだわり、ポゼッションを中心としたパスサッカーという、風間氏のサッカー哲学に基づいた独自のサッカーを川崎フロンターレにもたらし、その魅力的な攻撃サッカーでJリーグでも屈指の人気クラブへとチームを成長させました。
Jリーグへの挑戦を一手に引き受けた反町康治監督
クラブとしての挑戦を1人の監督とともに行っているのが反町康治監督率いる松本山雅FCです。
JFLからJ2へと昇格した2012年に就任した反町監督。北京五輪代表監督を務めるなど日本サッカー界のなかでも屈指の実績を持つ反町監督の就任はかなりの驚きをもたらしました。
そんなJリーグ初挑戦となるチームでプロフェッショナリズムを注入、最後まで走り抜く、泥臭くも勝利を求める「山雅スタイル」と呼ばれるチームスタイルを構築しました。
就任3年目でJ1昇格を果たすなどプロクラブのなかった長野県は松本の地から松本山雅FCという名を確実に全国へと広めている反町監督。2017年も続投が決定しており、就任6年目を迎える2017年もその手腕に注目です。
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Jリーグで長期政権を築いた監督として5名をご紹介しました。今回の5名以外にも森保一監督(現サンフレッチェ)や長谷川健太監督(現ガンバ)なども長く1つのクラブを率いています。
これらの監督の中から伝説のサー・アレックス・ファーガソン氏(マンチェスター・ユナイテッド監督を27年間務めた)のような超長期政権がJリーグにも誕生するのか?!今後に注目したいですね。