CBにしてはテクニカルだが
by GOAL.com
キンペンベは一言で言えば「スピードとテクニックを兼ね備えたモダンなCB」です。実際、今季の「ボールを失った回数」は0となっており、パス成功率92%はチーム4位。CB陣ではマルキーニョスを上回りチアゴ・シウバに次ぐ数字です。ビルドアップ時の特徴はショートパス型のチアゴ・シウバ、ややロングパス寄りのマルキーニョスと違い、ドリブルで運んで組み立てる点。スピードに長けているのでスルスルと持ち上がって相手守備を撹乱します。
しかし、このプレースタイルには欠点も存在します。当然の話ですが、持ち上がるということはパスと違って自分の身体ごと持ち上がります。ですのでカウンターを受けた時の守備が脆くなりやすく、実際キンペンベがカウンターを受けた時にDFラインにいなかったり、慌てて戻ったとしても軽く抜かれるシーンが目立つのです。183cm・67kgの軽量級でフィジカルが強くないことを含め、今後の課題となりそうです。
by HITC Sport
しかし、それでも21歳の若者が4季連続でUEFAチャンピオンズリーグでベスト8に入ったチームで堂々活躍し、欧州で2番目の代表チームに呼ばれたのですから未来は明るいと言えるでしょう。残念ながら今回の代表ウイークでは出番が訪れませんでしたが、この経験をクラブに持ち帰ってどう活かすか。まだプロデビューして2年足らず。同じくフィジカルの強くないマルキーニョスと将来”パリの壁”を築く時、いかにして課題に立ち向かっていくのか注目です。
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