リオ五輪で日本代表と対戦するスウェーデン代表とはどんなチーム?

いよいよリオデジャネイロオリンピック(以降、リオ五輪と記載)が開幕します。日本代表はグループBでグループリーグを戦うことになっています。グループBの対戦相手国は、ナイジェリア、コロンビア、スウェーデンの参加国。どの国も強豪チームです。
7月15日に漸くスウェーデン代表のメンバーが発表されました。そこで日本が対戦するこのチームについてご紹介致します。


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バックアップメンバーを含む22名

スウェーデンサッカー協会から発表されたのは、OA枠選手を含む18名の代表と4名のバックアップメンバーを含んだ22名の選手たち。
全メンバーの背番号、名前、所属をご紹介致します。

GK

1. アンドレアス・リンデ(モルデ/NOR)
18. ティム・エランドソン (ノッティンガム・フォレスト/ENG)

DF

2. アダム・ルンドクヴィスト(エルフスボリ)
☆3. アレクサンダー・ミロシェヴィッチ(ベシクタシュ/TUR)
4. ヨアキム・ニルソン (エルフスボリ)
5. パ・コナテ (マルメ)
14. セバスティアン・シュターケ・ヘドラン(カルマル)
15. ノア・ソンコ・スンドベリ(GIFスンツヴァル)

MF

☆6. アブドゥル・ハリリ(メルシン・イダマンユルドゥ/TUR)
8. アレクサンダー・フランソン(バーゼル/SUI)
☆11. アストリト・アイダレヴィッチ (エーレブルー)
13. ヤコブ・ウネ・ラーション(ユールゴーデン)
17. ケン・セマ (エステルスンド)

FW

12. ミカエル・イシャク (レンジャーズ/SCO)
16. ヨーダン・ラーション(ヘルシンボリ)
9. ロビン・クアイソン(パレルモ/ITA)
10. ムアメル・タンコヴィッチ(AZ/NED)
7. シモン・ティブリング(フローニンゲン/NED)

バックアップメンバー

19. アレクサンダー・レクセル(ヨテボリ)
20. アドナン・マリッチ(スウォンジー/ENG)
21. アリ・スリッチ(チェルシー/ENG)
22. イェスパ・ヨハンソン(GAIS)

☆印の選手がOA枠で選出された選手です。

U21欧州選手権優勝チーム


by cheer on! Nigeria

このスウェーデン代表チームは、昨年のU21欧州選手権を制したチーム。A代表が欧州の覇権を競う先日のEUROではポルトガルが優勝しましたが、U21欧州選手権はA代表の次世代代表チームのヨーロッパチャンピオンを決める大会ですから侮れません。何せ欧州王者なのです。
U21欧州選手権はリオ五輪出場権をかけた大会でもあった訳ですが、実は欧州選手権とリオ五輪の出場資格に違いがある為、優勝チームのメンバーからリオ五輪には出場できない選手が出てしまうのです。
欧州選手権が昨年の23歳以下の選手、つまり1992年1月1日以降生まれの選手に出場資格があったのに対し、リオ五輪は今年の23歳以下の選手、つまり一年ずれた1993年1月1日以降生まれの選手でなければ出場資格が無いのです。
欧州選手権優勝チーム23人中リオ五輪出場資格のある選手は9人しかおらず、OA枠3人も使っているので、今回のスウェーデンチームは欧州選手権優勝チームのメンバーとは大きく違ったメンバーで構成されているのです。
その為、力量を推し量るのが難しいのですが、何れにしても昨年のU21欧州選手権に優勝してオリンピックに出場しているチームなのですから、強豪チームとしてみるべき相手です。


by 超ワールドサッカー

注目の選手

今回のスウェーデン代表の中には、先日行われていたUEFA EURO 2016に出場していた選手は一人もいません。
OA枠でズラタン・イブラヒモビッチ(パリ・サンジェルマンからマンチェスター・ユナイテッドに移籍したばかり)が登録されるという噂もありましたが、彼がA代表から引退を宣言した事から、リオ五輪のOA枠選出もされませんでした。
最も日本代表が警戒すべき選手は、 セリエAのパレルモ所属のMFロビン・クアイソン選手!ガーナ系スウェーデン人で、圧倒的な運動神経の持ち主です。俊敏なフェイントやドリブル突破、ミドルからのシュート力もあります。最も要注意人物です。
攻撃陣では、何と言ってもFCバルセロナのアカデミー出身のFWヨーダン・ラーション選手です。スウェーデン・サッカー界の英雄であるヘンリク・ラーションの息子であるという知名度に違わず、父親譲りのサッカーセンスに恵まれています。身長は176cmと比較的小柄ですが、俊敏性な運動力がありシュート能力も高いので、日本代表はポジション取りと間合いを見逃さない事です。間違いなく要注意人物です。
又シリア系スウェーデン人FWのミカエル・イシャク選手は競り合いに強く決定力もあるので、こちらも要注意。スタイルの違う二人のFWに惑わされると危険です。
OA枠のDFアレクサンダー・ミロシェヴィッチ選手ですが、191cmの長身センターバックで空中戦に強い選手です。トルコ・リーグのベシクタシュに所属していますが、2015シーズン途中からはブンデスリーガのハノーファ96にローン移籍し清武弘嗣選手とチームメイトでした。大柄DF故に、空中戦ではなく、裏への飛び出しや、早いパス交換で崩して攻撃に挑みたいところです。


by Romanchester

リオ五輪スウェーデン代表にはA代表に選ばれている選手も多いのですが、昨年の欧州選手権の戦い方を見ると、派手な攻撃チームの印象は余りありません。
手堅い戦い方を仕掛けてくるヨーロッパ・チームになると思うので、日本代表とは拮抗したゲームが予想されます。何とか昨年のU21欧州王者を破る日本代表を観たいですね!
スウェーデン戦はグループB日本代表第三戦で、現地時間8月10日19時キックオフです。

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