EURO16この選手に注目!第1回 ディミトリ・パイエ(フランス代表)

ディミトリ・パイエ1
by 超ワールドサッカー

今夏に行われるEURO2016フランス大会。テロの心配など不安要素は多いですが、そんなことはひとまず置いて今大会の注目選手を挙げていきます。連載の第1回はイングランド・プレミアリーグのウェストハムで大車輪の活躍を見せたパサー、ディミトリ・パイエを紹介。今年3月に復帰したばかりのフランス代表でも司令塔たる働きが求められる男を取り上げます。


by 超ワールドサッカー

トップ下コンバートで開眼

パイエは今季ウェストハムに移籍。ミドルズブラへと去った前任者スチュワート・ダウニングの跡を継ぐトップ下としてマルセイユから移籍しました。
これまでリール、マルセイユなどを渡り歩き、フランスでは名の知れたウインガーだったパイエが本格覚醒したのは昨季。昨季マルセイユの監督を務めたマルセロ・ビエルサ氏によってトップ下にコンバートされるとパサーとしての能力を開眼させます。スルーパスやサイドに流れての正確なクロス、更には高精度のFKを武器に得点に絡み続けたパイエ。一試合のクロス成功数はトップ下としてはかなりのハイスコアをたたき出していたパイエを見て、当然獲得に動くクラブは現れました。ウェストハムです。その活躍を見たウェストハムは、ダウニングと同じ経歴を辿る(ダウニングもウイングからトップ下に転向)パイエを獲得しようと決めたのです。ウェストハムが支払った移籍金は1200万ユーロ。現代サッカー界では安いもので、その大活躍も相まってまさに「賢い買い物」だったと言えるでしょう。年齢をネックとして獲得に動かなかったメガクラブが一斉にほぞをかんでいる姿を想像すれば、ウェストハムのフロントは笑いが止まらなかったことと思われます。

ギリギリで代表入りしEUROへの切符を勝ち取る


by 超ワールドサッカー

昨季から呼ばれて当然、なぜ呼ばれないのかと疑問の声が噴出していたパイエに代表招集の報せが届いたのは今年の3月。代表に入るやいなや即躍動し、EURO16のメンバー入りをギリギリで勝ち取りました。年齢的にも全盛期を迎えたタイミングでの母国開催のEURO。中盤に司令塔タイプの選手がいないフランスにおいて、前線の司令塔としてパイエにかかる期待はとても大きなものでしょう。エースのカリム・ベンゼマ(レアル・マドリー=スペイン)を欠くフランスにとって、アントワン・グリーズマン(アトレティコ・マドリ—=スペイン)と共に優勝をもたらせる可能性を秘めた1人です。

モバイルバージョンを終了