磨けば光る選手が多く存在する大学サッカー界の逸材を紹介。Jクラブも注目し始めた昨季の関東大学サッカーリーグ1部で得点王に輝いた国士舘大学・松本孝平とは、どんな選手なのでしょうか。
消防士を目指して国士舘大学へ
小学校1年生からサッカーを始めた松本は6年生の時に股関節の手術を行い、藤沢清流高校2年生時までサッカーから離れていたそうです。そして消防士(救急救命士)を目指して国士舘大学へ進学。サッカー部には入部せず、高校時代の友人と神奈川県の社会人リーグ3部でプレーしていたそうです。しかし、物足りなさを感じ、関東大学サッカーリーグ1部9度、全日本大学選手権4度、総理大臣杯2度の優勝を誇る強豪サッカー部に1年生の11月という遅い時期に入部しました。
厳しい文武両道
by ゲキサカ
松本が本格的に大学サッカーの道へ歩みを進める時に細田三二監督へ入部の意思を伝えると「国家試験もあって忙しいけど大丈夫か?」と実習が多い学部で勉強との両立を心配されたがサッカーへの熱意が勝り、入部となったそうです。スタートは1番下のC3チームからで着実にステップアップし、2年生時にはBチームで育成リーグのIリーグ全国大会で優勝に貢献し、MVPを受賞。そして3年生時にはトップチームへ昇格し、関東大学サッカーリーグ1部でデビューすると前期首位に貢献するゴールを量産しました。
無名の存在が大学サッカーの顔へ
2015年シーズンの優勝こそ逃しましたが松本はPK無しの17ゴールで得点王に輝き、その活躍が認められて関東大学選抜に選出。今春のデンソーカップでは全日本大学選抜に選出されるまでに成長しました。消防士を目指していましたが得点王を獲った自信からJリーグへの挑戦にも意欲を燃やし始めました。そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの松本にJクラブも注目しだして松本山雅のスカウトもプレースタイルがチームに合うと熱視線を送り始めたそうです。
186cm、85kgの恵まれた体格とスピード、ゴール前の飛び出し、泥臭く戦えるスタイルで国士舘大の2001年以来となるリーグ優勝と2年連続の得点王を狙う松本の動向は要注目です。