U-23日本代表に選出されたファン・ウェルメスケルケン・際ってどんな選手?

2016年3月14日にU-23日本代表のポルトガル遠征にて、新たにファン・ウェルメスケルケン・際選手(以降、際選手)が招集されました。際選手はエールステディヴィジ(オランダ2部)のFCドルトレヒトで活躍しています。今回彼の活躍やどんな選手であるかを紹介させて頂きます。

オランダ生まれ甲府育ちのハーフ選手

際選手はオランダのマーストリヒトで生まれ、オランダ人の父親と日本人の母親に持つハーフの選手です。2008年からヴァンフォーレ甲府のジュニアユースに加入してから、6年間甲府でサッカーに打ち込みました。転機になったのは、高校卒業後にオランダへ渡ってからです。彼はオランダ国籍も保有しているため、外国人と契約する際に発生する最高年俸規定外であり、オランダの下部リーグに挑戦するチャンスが多くありました。そして、2013年7月にドルトレヒトとアマチュア契約を果たし、リザーブチームに所属しました。


by FC Dordrecht

ドルトレヒトで活躍する新しい侍

際選手は2015年6月15日にクラブとプロ契約。その後、同年5月10日に対ヤングトゥエンテ戦でトップチームデビューを果たしました。彼のポジションは両サイドとボランチをポリバレント(多価。様々なポジションでプレー出来るスタイル)こなせます。2016年1月27日のPSVⅡ戦では、本来のサイドバックではなくボランチでプロ初ゴールを記録しました。彼の強味は50mを5.9秒で駆け抜ける快速と様々なポジションをこなせるプレースタイルです。際選手はU-23代表に新たな力になるでしょう。


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手倉森ジャパンの現状と際選手の求められること

手倉森ジャパンはオリンピック予選のAFC U-23選手権2016で優勝を飾って、オリンピック本選への出場を決めました。そこで、室屋成選手(FC東京所属)や山中亮輔選手(柏レイソル所属)などのサイドバックポジションの選手達が躍動しました。しかし、現在のU-23代表はサイドバックの層が薄く、守備にも課題を残しています。さらに、室谷選手と松原健(アルビレックス新潟所属)選手らが怪我で選出されませんでした。そこで、様々なポジションをこなせてサイドバックを主戦場とする際選手に白羽の矢が立ちました。際選手が加わることで、U-23代表にどのような化学反応を起こすのでしょうか。際選手の今後に注目です!


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