2016年はトーナメント開催!キリンカップで生まれた名勝負まとめ
キリンカップサッカーが5年振りに復活します!えっと思われる方も多いのではないでしょうか?5年振りという感じはしないですよね。そうなんです、ちょっと紛らわしいのです。キリンチャレンジカップと混同してしまうんですね。その違いと、これまでの名勝負をご紹介致しましょう。
キリンビールと日本サッカー協会
多くの皆さんがご存知のビールメーカーであるキリンビール。サッカー日本代表のユニフォームには必ずキリンビールのブランドマークが付いていますよね。1978年から、日本サッカー協会のオフィシャル・スポンサーがキリンビールだからなんです。こんなに長期間、唯一の会社がスポンサーとして継続している関係というのは珍しいケースと言えます。
日本代表のみならず、トップ・チーム以下のアンダー日本代表も、なでしこジャパンも、フットサル日本代表も、全てのサッカー日本代表のスポンサーとして、キリンビールのロゴは、代表選手のユニフォームもトレーニングウエアにもしっかり記されているのです。
by 電通報
キリンカップサッカーとキリンチャレンジカップの関係性
日本サッカー協会のオフィシャル・スポンサーであるキリンビールは、日本代表が参戦するテストマッチにも、スポンサーとして冠が記されています。
それが、キリンカップサッカーとキリンチャレンジカップです。実はキリンカップとキリンチャレンジカップは各々違う存在なんですが、違いをご存知の方は少ないのではないかと思います。
キリンカップサッカーとは、1978年に開始された日本代表チームの強化を目的とした国際親善大会の事を言います。当時はジャパン・カップと呼ばれていて、1980年からキリン・カップ・サッカーと改名されました。
日本代表と対戦する相手チームは、当初は国外のナショナル・チームとクラブ・チームが混在する大会でした。又、日本代表と共にもう1チーム日本選抜チームが参戦していましたが、1980年から1985年までは天皇杯優勝チームが参戦していました。
1986年からは日本チームの参戦は代表チームだけになりましたが、1988年に一端中断し、1991年に再開しました。1992年にFIFA公認国際Aマッチとなり、日本代表チームと国外のナショナル・チーム2チームによる、3カ国総当り戦という試合方式になりました。
一方キリンチャレンジカップは、日本代表や日本女子代表が参戦する国際親善試合の事を言います。つまり大会ではなく、単発の親善ゲームという位置づけなんです。これが、キリンカップサッカーとキリンチャレンジカップの大きな違いです。
過去の名勝負
1978年から開始されたキリンカップサッカーでは、数々の名勝負が繰り広げられて来ました。かいつまんで記憶に残る試合についてご紹介致します。
先ずは大会が開始した1978年5月25日国立競技場で行われたドイツの1FCケルンと日本代表のゲームでは、奥寺康彦選手が1FCケルンのスタメンで出場する記念すべき試合で、結果は1対1で引き分けたものの、薄井博行選手の豪快なミドルシュートで得点するなど、ドイツの強豪チームと互角の戦いを繰り広げました。
1982年5月30日国立競技場で行われたオランダのクラブチーム・フェイエノールトと日本代表のゲームでは、尾崎加寿夫選手の4ゴールが決め手となり、クラブ世界一の経験もあるフェイエノールトに5対2で大勝しました。
1996年5月26日国立競技場で行われたユーゴスラビア代表と日本代表のゲームでは、当時名古屋グランパスのストイコビッチや、サビチェビッチ、ミハイロビッチなどのスター選手を揃えたユーゴスラビアに対して、三浦知良選手(現横浜FC)のゴールにより1対0で辛勝しました。
2001年7月4日大分ビッグアイで行われたユーゴスラビア代表と日本代表のゲームでは、再び当時名古屋グランパスのストイコビッチが所属するユーゴスラビアに対して、稲本潤一選手(現コンサドーレ札幌)と戸田和幸選手というボランチがしっかりストイコビッチを抑えて、稲本潤一選手の1点を守り抜いて勝利を収めました。
2010年10月8日埼玉スタジアム2002で行われたアルゼンチン代表と日本代表のゲームでは、リオネル・メッシも出場した強豪アルゼンチンに岡崎慎司選手(現レスターシティFC)のゴールで1対0で歴史的勝利を遂げたのでした。
by サッカー日本代表 観戦記
5年振りのキリンカップサッカー
今年5年振りにキリンカップサッカーが開催される運びになりました。
日本代表と戦うのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、デンマークの3カ国に決定しました。これまでの3ヶ国総当たり戦から4ヵ国のノックアウト方式に変更となり、6月3日に愛知県豊田スタジアム、6月7日に大阪市立吹田サッカースタジアムで行われます。
新たな方式となり、ヨーロッパの中堅ナショナル・チームと日本代表がどう戦うのか、そして新生吹田スタジアムでの国際Aマッチ初戦と、見所満載です。乞うご期待!
by JFA