シーズン3冠を達成して王朝を築くFCバルセロナ。昨年12月は日本でクラブW杯を戦い、世界最高のフットボールに生で触れた人も多かったのではないでしょうか。そのバルサが帰国後の試合を振り返ります。
メッシが世界最優秀選手賞を史上最多5度目の受賞
by AFP
先週の1月11日、FCバルセロナのリオネル・メッシが前人未到、通算5度目の世界最優秀選手(FIFAバロンドール)に輝きました。5度目の受賞は史上初。次点に3度受賞した選手が複数名いるのみですので、正に歴史上最高のプレーヤーと言えます。
メッシは「これが5回目なんて信じられない。今回のバロンドールは、子供の頃に夢に描いていた以上の意味がある」とスピーチの壇上で喜び噛みしめました。
リオネル・メッシ(Lionel MESSI)
FCバルセロナ所属
アルゼンチン出身
1987年6月24日生まれ(28歳)
170㎝、72㎏
年間ベストイレブンに最多タイの4名が選出
同日にはFIFAが選ぶ年間ベストイレブンの発表も行われてバルセロナからは、FWメッシ、FWネイマール、MFアンドレス・イニエスタ、DFダニエウ・アウベスの4選手が選出されます。世界王者のクラブから最多タイの4名が入りました。またライバルのレアル・マドリードからも4選手が選ばれスペインの2強で賞を独占しました。
監督も一流のバルサ
by Number Web
ベストイレブンに選ばれた選手だけがチームの3冠に貢献したわけではありません。当然ベンチメンバーの充実も1年間通して戦って優勝する要因になります。直近では日本から帰国後の12月30日から中2日、3日で5試合を消化して連戦が続く苦しい日程をこなしています。その中厳しい中でも戦績が4勝1分と結果を出しているのはメンバーを操っているルイス・エンリケ監督の手腕によるところが大きいでしょう。
毎週のようにリーグ戦の間にカップ戦があり疲労が心配される選手を入れ替える中でもバランスを崩さないチーム編成は、バルセロナのような特殊なサッカーをするクラブには難しいでしょう。
昨シーズンは就任1年目から見事に成功させて幾多のタイトルをもたらしました。采配が認められたルイス・エンリケ監督は選手たちと共に世界最優秀監督の称号を手にしました。
スアレスのハットトリックで完勝
by WOWOW
17日に開催されたリーグ戦では開幕戦で1-0と苦戦したアスレティック・ビルバオとの対戦でした。試合前にはメッシのバロンドール受賞を記念するセレモニーが行われてからキックオフを迎えました。
バルセロナは開始4分スアレスの奪ったPKからメッシがPKを冷静に決めてに先制に成功します。更にネイマールが追加点を挙げて前半を折り返すと後半はスアレスの独壇場。後半の45分間だけで3点を叩き込んでハットトリックを達成して得点ランキングでも単独トップになりました。ディフェンスに危ない場面もありましたが完封でしのいで6-0の完勝。次節は12位マラガとの対戦。
順風満帆な戦いを続けるバルセロナの中でも4ゴールに絡んだキレキレのスアレスに注目してみてください。