今週のレアルを振り返ります (1/10〜1/18)

スペインリーグ(リーガ・エスパニョーラ)のリーグ戦、半分が過ぎました。今節(第20節)から後半戦の開幕です。ヨーロッパサッカーが終盤に向かうこの時に2年前にヨーロッパチャンピオンに輝いたレアル・マドリードの1週間をプレイバック。

新生レアル披露


by WOWOW

先週の出来事を語るには、ほんの少し前1月4日に遡らなくてはいけません。今シーズンのレアルは新しい監督を迎えて開幕しました。しかし11月に宿敵・バルセロナに0-4で破れるなど近年稀に見る低迷ぶり。そこでクラブが打った手がレジェンドの監督就任。全盛期にヨーロッパチャンピオンに導いたジネディーヌ・ジダン氏をトップチームの監督に引き上げて再建を託しました。その初陣である先週の試合で5-0の完勝。新生レアルがこれから本当に生まれ変わるのかというのが今の注目ポイントです。

ジダン プロフィール


by 強打者への道

ジネディーヌ・ジダン
1972年6月23日生まれ(43歳)。
身長:185cm
体重:80kg
出身:フランス・マルセイユ
選手時代所属チーム:カンヌ→ボルドー→ユベントス→レアル・マドリード

抜群のボールコントロール、テクニックでファンを魅了。
2001年に当時史上最高の移籍金6600万ユーロ(約81億円)でレアル・マドリードへ移籍しています。
FIFA最優秀選手賞を3度(98、00、03年)受賞して、欧州年間最優秀選手賞(バロンドール)は98年に1度受賞と輝かしいキャリアを誇ります。

【動画】最高のボレーといえばこれ!元フランス代表ジダンの芸術的シュート
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ジダン新監督がもたらした変化


by WOWOW

先週の初陣でジダン新監督が前監督と変えたのは右ウイング、右SBと中盤の3か所。

今シーズン中盤を司ることの多かったベイルを右ウイングに戻して、過去2シーズン同様ベイル、ベンぜマ、ロナウドの3トップ『BBC』を復活。縦に早いスピードに乗ってゴールに迫る形に戻しました。この試合ハットトリックを達成したベイルは「ジダン監督が偉大な選手だったことは誰もが知っていることだが、選手時代と同様に指揮官としても素晴らしいことは間違いない」と、長所を引き出してくれた指揮官に早くも厚い信頼を寄せています。

新加入の選手を使っていた右SBにはカルバハルを起用。昨年まで長期に渡って同ポジションをこなしてきた選手を使うことでバランスの良い守備が戻りました。オフェンスも少ない攻撃参加の中で得点に繋がるクロスを挙げて采配に応えました。

中盤には移籍の噂が立っていたイスコをスタメンに抜擢。ジダン新監督は就任にあたり、クラブ幹部に「移籍はさせられない。イスコは売らないよ」と明言していました。その彼を初陣から起用したことは期待の大きさが表れたと言えます。目立った活躍は出来ませんでしたが「再びフットボールを満喫することができ幸せを感じている」と、久々の試合を満足げに振り返りモチベーションが回復しました。


by newsdusport.com

2戦続けてのゴールラッシュ!

17日の後半戦初戦は、リーガ開幕戦で0-0に抑えられたS.ヒホンをホームに迎えてのゲームでした。前回の対戦したイメージから苦戦も想定されましたが、ふたを開けてみれば圧巻のゴールラッシュ!前半だけで5点を奪っての快勝です。スタメンは前節に近い形で、前述のカルバハル、イスコは共にスタメン出場。揃ってアシストを記録して勝利に貢献しました。BBCが全得点を挙げてジダン監督の選手起用が見事に決まって連勝。選手の良さを最大限に活かす戦術で、選手は自信を取り戻したのではないでしょうか。

試合ハイライト

次節は15位に低迷するベティス。今の力は本物なのか。新体制で連勝スタートを切っても、この辺りで勝ち切れないようでは一気に不安が大きくなる大事な試合です。

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