次はどのチームへ?世界最高峰の監督ジョゼ・モウリーニョ

ジョゼ・モウリーニョ。世界のサッカー界で知らない人はいない有名監督です。残して来た実績もさるものながら、イケメンの容姿も魅力的です。

常に発言と去就が注目されている世界で最もセンセーショナルな監督。憶測を呼ぶ今後の去就とは?


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プロ経験が無い青年期

ジョゼ・モウリーニョ。フルネームは、ジョゼ・マリオ・ドス・サントス・モウリーニョ・フェリックス(以降 モウリーニョと記載)。1963年ポルトガルのセトゥーバルという街に生まれます。

彼のサッカー選手としてのスタートはポルトガル・リーグ2部のリオ・アヴェでスタートします。しかし選手としては成功しないことを自ら早くから悟った様で、プロ契約サッカー選手としての経歴が無いままに、選手生活に見切りをつけます。名選手名指導者たるとは限らないとはいえ、世界最高峰の実績を残している監督が、全くプロ・サッカー選手としての経歴が無いというのは極めて珍しいケースと言えます。

その後リスボン工科大学でスポーツ科学を学び、体育教師になります。後にスコットランドで英語を学んだ経験を生かして、1992年にスポルディング・リスボンでイングランド出身のボビー・ロブソン監督(以降 ロブソン監督と記載)の通訳としての仕事を始めます。この通訳としての仕事がモウリーニョの今後の監督としての成功のきっかけとなります。

ロブソン監督は1993年FCポルトの監督に就任しますが、その際にモウリーニョをアシスタント・コーチに抜擢します。その後ロブソン監督が1996年にFCバルセロナの監督に就任した折りは、モウリーニョをアシスタント・コーチとして起用する事が条件になる程、ロブソン監督から信頼を得ていました。

ロブソン監督の去りし後もFCバルセロナでアシスタント・コーチを継続しますが、2000年にポルトガル・リーグのベンフィカで初めてプロ・サッカー・クラブの監督に就任します。

その後ウニオン・レイリアの監督に就任。2002年には低迷していたFCポルトの監督に就任し、リーグ戦、カップ戦、UEFAカップの3冠を達成。翌2003-2004シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグを制し、モウリーニョの名声は高まって行きます。


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優勝請負人

2004年、ヨーロッパ・チャンピオン・クラブの監督と言う名声を得たモウリーニョは、プレミア・リーグのチェルシーFCの監督に就任します。

就任したこのシーズンで、最多勝ち点95という新記録を達成し50年振りにチームを優勝させてしまいます。翌2006年も優勝、2007年は準優勝と好成績を残しますが、クラブ・オーナーとの確執から3シーズンで退団。

2008年にはセリエAのインテル・ミラノ(以降 インテルと記載)に就任します。そしてチェルシーFCと同様に、就任初年度にチームを優勝に導きます。
翌2009年にはセリエA、コッパ・イタリア、UEFAチャンピオンズ・リーグの3冠を達成します。2つの異なるチームを率いてヨーロッパ・チャンピオンになった史上4人目の監督になりました。こうして優勝請負人としての地位が固まって行きました。

2010年にはレアル・マドリードの監督に就任し、コパ・デル・レイと呼ばれるスペイン国王杯を制します。翌2011年にはリーガ・エスパニョーラで優勝し、異なる4カ国でリーグ・タイトルを制した史上4人めの監督になりました。更に名声は高まったのです。

2013年に再びプレミア・リーグのチェルシーFCの監督に就任します。2014年に5シーズン振り5度目のリーグ優勝とカップ戦の2冠を達成します。今まで通りの順風満帆な成果でした。しかし、想像だにしない事態が待ち受けていました。

2015年シーズンに入ると、チェルシーは想像を絶する不調で、2015年12月18日、栄光に満ちた監督モウリーニョはチェルシーFCから解任されてしまいました。


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自信に満ち溢れた数々の名言

モウリーニョの魅力は実績だけでなく、自信に満ち溢れた数々の名言にもあります。

「私は、スペシャル・ワン(特別な存在)だ。」
「私は自分が世界一の監督だとは思わない。しかし、私以上の監督がいるとも思わない。」
「我々チェルシーには最高の選手たちがいる。そして今、傲慢に聞こえたら許して欲しいが、最高の監督を手に入れた。」
「私は感じの悪い人間だ。そして勝ち続けてきた。人々は私が失敗するのを心待ちにしていることだろう。」
「今日の戦いに対して選手たちを批判したいなら、まず私を殺してからにしてほしい。」
「あなたは自分が世界一のジャーナリストだと思うかね?もし、自分よりも優秀な記者はたくさんいると考えているのなら、私はあなたと決して仕事はしない。」
「電気より、蒸気より、原子力 より強い動力がある。『意志』の力 だ」
「子どもに食事をさせられない親の苦しみに比べればフットボール のプレッシャーなんてたいしたことない。」
「自分の仕事に取り組むときには、誰に対しても何に対しても恐れを抱くことは許されない。リスクを冒すことを怖がってはならない。それが競争の世界で生きていくプロフェッショナルが持つべき人生哲学だ。」

多くの勝利を掴み続けてきた監督だからこそ、重みのある言葉ですね…。

これからどのチームへ?

栄光に満ちた実績からは想像できない程に、チェルシーFCは急速に失速し、よもやの解任という事態に至ってしまった当のモウリーニョ監督は、今何を考えているのでしょうか?
解任の日に撮影された車での写真を見ると、焦燥感は計り知れない印象を受けます。今のところ去就についての報道は届いていないので、今後のどのチームの指揮を執るのか皆目見当がつきません。


by ロイター

ご本人は以前、将来的にはポルトガル代表チームの監督をしたいと口にしていたとの報道があります。このタイミングでそういう選択肢に収まるのかどうか、全ての選択肢が世界中の注目です!

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